アフターコロナの働き方は?今後に向けて企業がとるべき5つの対応も
2023年9月20日 2023年11月19日
コロナ禍から一変、アフターコロナでは人々の生活スタイルが大きな変化を遂げると見込まれています。 リモートワークや在宅勤務で新型コロナウイルス感染症の拡大対策を講じていた企業の中には、今後どのような体制を整えていくべきか悩んでいるところも多いでしょう。
そこで今回は、アフターコロナの働き方に向けて、企業が行うべき対応を解説します。適切な対応を行うことで、大きく変化した働き方をより良い形に整えられるでしょう。
1. 新型コロナウイルス感染症による働き方の変化
2. アフターコロナの働き方に向けて企業が準備すべき対応5つ
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2-1. ハイブリッドワークの導入
2-2. 柔軟な働き方に応じた評価基準の見直し
2-3. 柔軟な働き方に応じたシステムの導入
2-4. 各勤務スタイルにおけるルールの策定
2-5. オフィスの拡張・分散化
1. 新型コロナウイルス感染症による働き方の変化
新型コロナウイルス感染症が世界的に広まり、人々の働き方は大きく変化しました。 勤務場所、労働時間、衛生管理の徹底など、従来のやり方から新型コロナウイルス感染症対策用に仕組みを変えていく必要があったため、対応に苦労した経営者の方も多いでしょう。 今度は、アフターコロナに向けて新たな体制を整えていくために、現状の確認と今後の予測を立てることが重要です。 ここでは、新型コロナウイルス感染症によって変化した働き方の代表例5つと、それぞれの働き方がアフターコロナ後にどういった変化を見せる可能性があるのかを解説します。
1-1. テレワーク導入
テレワークとは、「Tele(離れて)」「Work(働く)」という言葉が組み合わさったもので、オフィス勤務以外の働き方を示す言葉です。
テレワークを導入することで、職場への出勤回数が減らせたり完全在宅で仕事ができるようになったりしたため、出勤が当たり前だったビジネスパーソンにとって大きな変化だったといえるでしょう。
また、テレワーク中は社員同士が直接顔を合わせることが減り、スマートフォンやPCを介したやり取りへと変わりました。
したがって、新型コロナウイルス感染症により社員同士のコミュニケーションスタイルも大きく変化しています。テレワークが定着している業種もあるため、アフターコロナを迎えた後もテレワークを継続する企業は少なくないでしょう。
しかし、テレワークは家族がいて仕事に集中できない、社員同士で協力して仕事を成し遂げる実感が少ないなどの問題も多いです。社員のモチベーション低下につながるおそれがあるため、テレワークの頻度を下げる企業が増えることが見込まれます。
1-2. 時差出勤
時差出勤とは、従来の始業時間と就業時間を変更することです。社員の出勤時間・退社時間を見直すことで、公共交通機関等の混雑を避けられるメリットがあります。 新型コロナウイルス感染症対策には、人が密集する状況を避ける必要があったため、多くの企業で時差出勤が導入されました。 また、新たな働き方としてフレックスタイム制度やウルトラフレックス制度を導入する企業も増えています。働く場所や時間に融通が利くようになるため、家事・育児など個人の都合と両立しやすくなり、社員のモチベーションアップにもつながるでしょう。 こうした自由な働き方は、ますます広がっていくと予想されます。
1-3. 出勤調整
出勤調整とは、シフト勤務のように社員の出勤日数や出勤時間を調整することです。 出勤する社員を最小限に留めることで感染リスク軽減が期待できるため、新型コロナウイルス感染症を機に出勤調整を行う企業が増加しました。 また、新型コロナウイルス感染症の影響で業績悪化となり、人件費削減のために出勤調整を行う企業もあります。いずれも一時的な措置であるため、アフターコロナでは元に戻る可能性が高いです。
1-4. 3密回避
3密とは、密閉・密集・密接の3つを総称した造語となります。 他者との接触を必要最低限に留めることで、新型コロナウイルス感染症の拡大を食い止めようとするのが狙いです。具体的な回避方法には、小さな会議室を避ける、オンライン会議を行うといったものがあります。 アフターコロナによってソーシャルディスタンスは緩和されたものの、企業の中にはオフィス家具の配置や換気ペースをコロナ禍の状態のまま継続しているところも多いです。
1-5. 衛生対策
衛生対策とは、新型コロナウイルス感染症の防止に効果的とされるウイルス対策を行うことです。 具体的に多くの企業が行っている衛生対策には、手指のアルコール消毒、小まめな換気、飛沫防止パネルの設置などがあります。これらは新型コロナウイルス感染症だけでなくインフルエンザ予防にも有効であったことから、新型コロナウイルス感染症を機に、こうした「基本的な衛生対策」がいかに重要かを実感した方も多いでしょう。コロナ禍と比較すると、アフターコロナでは衛生対策レベルがやや低下すると予想されます。
しかし、現在でも油断はできない状況にあるため、引き続き衛生対策の徹底は必要となるでしょう。
2. アフターコロナの働き方に向けて企業が準備すべき対応5つ
新型コロナウイルス感染症によって働き方が大きく変化したのと同様に、アフターコロナでも再度世の中に大きな変化が訪れるでしょう。
他者との接触を避ける必要がなくなったり、業績悪化が回復したことで社員の出勤調整をしなくて済んだりなど、徐々に従来の形に戻っていくことも期待できます。しかし、アフターコロナとはいえど、新型コロナウイルス感染症が完全になくなったわけではありません。将来的にどういった変化が起こり得るかは誰にも分からないため、完全に元に戻して良いのか、現状維持を保つべきなのか、社員の働き方について悩んでいる経営者の方もいるでしょう。
そこで次に、アフターコロナに向けて企業が行うべき対応を紹介します。
2-1. ハイブリッドワークの導入
ハイブリッドワークとは、オフィスワークとテレワークの2つを掛け合わせた新たな働き方です。ハイブリッドワークの導入には、次のようなメリットがあります。
オフィスワークとテレワークのどちらが良いかを選べるようにすることで、社員の家庭環境などを考慮し最適な働き方を提案できます。社員は働きやすい環境を手に入れられるため、仕事に対して責任感が増し、生産性の向上も期待できるでしょう。
2-2. 柔軟な働き方に応じた評価基準の見直し
社員を正当に評価できるように、評価基準を見直すことも重要です。 オフィスワークであれば、日頃から社員と顔を合わせるため、各自の仕事に対する姿勢や成果で正しく評価ができます。しかし、テレワークは社員の行動を間近で見られなくなり、仕事に取り組む姿勢などから評価することが難しくなるでしょう。 そこで多くの企業が採用しているのが、成果主義に基づく評価です。売上など誰が見ても分かる成果で評価を下すことで、社員の働き方を問わず平等に評価をすることが可能となります。
2-3. 柔軟な働き方に応じたシステムの導入
社員がオフィス以外でも働けるようにするのであれば、仕事環境を整えるためのシステムを検討しましょう。 リモートワークであっても、社員がオフィスワークと変わらない生産性を維持し、快適に仕事ができるようにサポートをしなければなりません。 社員間で使用するコミュニケーションツールを用意したり、仕事用デスク・チェアの購入費用を一部補助したりなど、どういったサポートを行うかを明確にしておきましょう。
2-4. 各勤務スタイルにおけるルールの策定
社員同士がそれぞれの働き方を把握できるように、企業側で新たな仕組みを作ることも大切です。特に、チームでプロジェクトに取り組む場合、チームメンバーの働き方がバラバラだと進捗の把握が難しくなり、プロジェクトをスムーズに遂行できません。 仕事は1人でするものではないため、社員同士が協力し合えるように企業側が配慮をする必要があります。例えば、週に1回は必ずチームで集まる日を作る、zoom等のツールを利用して毎朝ミーティングを行うといったルールを決めると良いでしょう。
2-5. オフィスの拡張・分散化
アフターコロナになると、新型コロナウイルス感染症が流行していた時期と比較して出社する社員が多くなると予想されます。コロナ禍に合わせてオフィスを縮小していた場合、アフターコロナでは十分な対応が難しくなるでしょう。 こうした状況から、オフィスの拡張・分散化を検討する必要があります。 しかし、オフィスの拡張や分散化には多額の費用がかかるため、予算が心配という方もいるでしょう。なるべく予算を抑えてオフィス拡張・分散を実現したいなら、内装工事が不要で経費削減も期待できるレンタルオフィスの利用がおすすめです。
3.まとめ
新型コロナウイルス感染症により、ビジネスパーソンの働き方は大きく変化しました。テレワークや時差出勤の導入など、従来とは異なる働き方に戸惑いつつ、柔軟に対応してきた経営者の方も多いでしょう。 そして、今度はアフターコロナに向けて新たな働き方を模索していく必要があります。例えば、オフィスの拡張・分散化は、オフィスワークを行う社員に安心して働ける環境を提供できるでしょう。 一方で、工事業者の人手不足や資材価格の高騰などにより多額の費用がかかるデメリットがあるため、オフィスの工事ではなくレンタルオフィスの利用を検討している企業が増えています。