サードプレイスオフィスとは?主な6タイプとメリット・デメリットも

2024年5月20日

働き方の多様化が進み、社員が快適に働けるオフィスづくりに力を入れる企業が増えています。働き方改革への対応の1つとして、サードプレイスオフィスも注目されています。サードプレイスオフィスは、社員はもちろん企業にとっても多くのメリットがあるオフィススタイルです。サードプレイスオフィスの導入を検討するにあたり、まずは概要やメリット・デメリットを把握しておきましょう。
今回は、サードプレイスオフィスとは何か、具体例やメリット・デメリットも合わせて解説します。

サードプレイスオフィスとは

サードプレイスオフィスとは、アメリカの社会学者レイ・オルデンバーグ氏が提唱した概念がベースになった言葉です。「サードプレイス=第3の居心地がいい場所」であり、人生を豊かにする上で欠かせない自宅や職場などとは別の場所を意味します。 ビジネスシーンでは、「サードプレイスオフィス=社員が自宅やオフィス以外で居心地よく働ける場所」という意味で使われることがほとんどです。


サードプレイスと似た言葉に、「ファーストプレイス」「セカンドプレイス」があります。それぞれの言葉の意味は、下記の通りです。

ファーストプレイス ●自宅
●自分のことに集中できるプライベートな空間
セカンドプレイス ●オフィスや学校など
●社会の一員として過ごす空間

ファーストプレイスは、自分の時間や家族との時間を過ごす場所です。
セカンドプレイスは、経済活動や学習を通じて多くの人と関わる場所を意味します。従来のオフィススタイルは、セカンドプレイスに分類されます。
サードプレイスは、ファーストプレイス・セカンドプレイス以外の場所であり、義務感や必要性に縛られることなく居心地よく過ごせる場所です。


サードプレイスオフィスが注目されるようになった背景には、働き方改革や新型コロナウイルス感染症の拡大などによりオフィスの在り方が変化したことが影響しています。
社員が快適に働けるオフィススタイルを導入する企業が増え、コロナ禍にはオフィスへの出勤が難しくなり自宅でのテレワークを導入する企業が増加しました。 しかし、自宅でのテレワークはワークライフバランスの調整が難しく、生産性が低下することが大きな課題でした。快適かつ集中して働けるサードプレイスオフィスは、テレワークのデメリットを補える働き方として需要が高まっています。




サードプレイスオフィスの主な6つのタイプ

サードプレイスオフィスと一口に言っても、さまざまな種類があります。自社に合ったオフィススタイルを選択できるように、それぞれの特徴を理解しておくことがポイントです。
ここからは、サードプレイスオフィスの主な6つのタイプについて解説します。

サテライトオフィスは、オフィス拠点を分散させる目的で導入されることが多いオフィススタイルです。
郊外にサテライトオフィスを設置する場合、社員の通勤時間の短縮につながります。地方に設置する場合は、住環境がいい地方への移住を検討することも可能です。 都会にあるオフィスに出勤する必要がなくなれば、社員の働き方やライフスタイルに選択肢が生まれます。地方の人材を雇用することで、地域活性化にも貢献できるでしょう。


企業が借りたシェアオフィスを、サードプレイスオフィスとして活用する方法もあります。 シェアオフィスには、仕事に必要なオフィス家具や機器がすべて揃っているため、イニシャルコストを抑えられます。また、自宅と違って集中力や生産性の低下につながる要素がないため、仕事とプライベートの切り替えがスムーズです。
シェアオフィスは他の企業や個人も利用するため、社外の人と交流して人脈を作れることも魅力です。さまざまな職業の人と接点を持つことで、新しいアイデアが生まれやすくなるでしょう。


サードプレイスオフィスには、社員が個人でシェアオフィスを借りる方法もあります。 自宅から近い場所にあるシェアオフィスを利用できるため、足を運びやすくワークライフバランスを保ちやすくなります。社員がニーズに合わせてシェアオフィスを選べるため、生産性の向上につながることもメリットです。 シェアオフィスを利用した社員が領収書を提出した場合は、通常の経費と同様に精算が必要です。


近年、シェアオフィスが併設されたサウナ・キャンプ場・ゴルフ場などが増えています。レジャー施設に併設されたシェアオフィスを活用することで、手軽にサードプレイスオフィスを導入できます。
ウナでリフレッシュしたり自然の中でリラックスしたり、オンとオフの切り替えがしやすいこともメリットの1つです。オフィスとしての機能を十分に満たしており、企業・個人で借りるシェアオフィスと同様にイニシャルコストを抑えられます。


ワーケーションとは、「ワーク(仕事)×バケーション(休暇)」を意味する言葉です。ホテルやレジャー施設に併設されたシェアオフィスやコワーキングスペースを、サードプレイスオフィスとして活用します。休暇の合間に仕事をしたり勤務前後に休暇を楽しんだり、自分のペースで無理なく働けることが魅力です。
また、「家族との時間を確保できる」「長期休暇を取りやすくなる」などのメリットがあります。


社内にサードプレイスを設置するのも1つの方法です。
オフィス内にサードプレイスを設置する場合は、カフェラウンジや娯楽施設など社員がリフレッシュできる空間づくりを目指しましょう。仕事に集中したい社員向けに、ソロワークスペースがあると便利です。
気分転換の場としてだけでなく、社員同士のコミュニケーションの場としても活用できます。サードプレイスとしての役割を果たせるように、内装や家具に変化を付けてメインオフィスと雰囲気を変えることがポイントです。

多様な働き方の1つである「ABW」について知りたい方は、『ABWとは?フリーアドレスとの違い・メリット&デメリット・導入手順』をご参照ください。

サードプレイスオフィスを導入するメリット・デメリット

サードプレイスオフィスを導入することで、社員と企業の両方がメリットを得られます。一方、デメリットが大きくなるケースもあるため、どのようなメリット・デメリットがあるのかイメージしておくことが大切です。
ここからは、サードプレイスオフィスを導入するメリット・デメリットをそれぞれ解説します。

サードプレイスオフィスを導入する主なメリットは、次の通りです。

●作業効率・生産性が向上する

サードプレイスオフィスを導入することで、社員の作業効率・生産性が向上します。自宅でのテレワークが難しい社員や職場の雑音が気になって集中できない社員も、快適な環境で仕事に取り組むことができるでしょう。


●緊急時のリスク分散ができる

感染症や災害などの緊急時には、メインオフィスでの営業ができなくなる可能性があります。サードプレイスオフィスがあれば、被害を受けていないオフィスを活用して事業の継続が可能です。サードプレイスオフィスの導入は、BCP対策にも効果的です。


●人材募集のアピールポイントになる

社員が働きやすい職場環境を整えていることは、人材募集のアピールポイントの1つになります。企業ブランディングの向上により、優秀な人材の獲得や離職防止にもつながります。


サードプレイスオフィスを導入する主なデメリットは、次の通りです。

●情報漏洩のリスクがある

セキュリティ対策が不十分だと、情報漏洩のリスクが高まります。シェアオフィスの利用やワ―ケーションでは、USBメモリや書類の紛失から情報が漏洩することも考えられます。セキュリティの構築や行動ルールの制定など、セキュリティ対策を強化しましょう。


●コミュニケーションが不足する可能性がある

サードプレイスオフィスは社員同士のコミュニケーションが不足しやすい傾向にあります。チームワークに支障をきたすことがないように、定期的にWeb会議を実施するなど社員同士のつながりを増やす取り組みが必要です。


●対面での評価・管理が難しい

サードプレイスオフィスは対面での勤怠管理が難しく、適切な社員の評価が難しくなる場合があります。業務の進捗確認や人事評価を適切に行うために、勤怠管理システムの導入や人事評価制度の見直しも検討しましょう。


サードプレイスオフィスは、近年注目されている新しいオフィスの在り方です。サードプレイスオフィスには、サテライトオフィス・シェアオフィス・ワ―ケーションなどさまざまな種類があります。
生産性の向上やBCP対策、人材募集のアピールとして活用できることが主なメリットです。一方、情報漏洩のリスクやコミュニケーション不足などのデメリットが生じることもあります。
サードプレイスオフィスの導入を検討する場合は、デメリットへの対策や対処法も合わせて考えておきましょう。

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