オフィスの賃料削減の重要性|チェックすべきポイント・4つの実現方法

2023年4月21日 2023年4月27日

働き方改革の推進や新型コロナウイルス感染症の影響などを受け、従業員のテレワークが進んだ企業も多いでしょう。このような状況から、固定費の大部分を占めるオフィスの賃料削減を検討している企業経営者も多いのではないでしょうか。

この記事では、企業経営におけるコストの中でもオフィスの賃料削減が重要な理由をふまえた上で、オフィスの賃料削減に向けたチェックポイントについて解説します。オフィスの賃料削減を実現するための方法も併せて確認し、自社に合ったオフィスの賃料削減を検討しましょう。

企業がコスト削減を検討する際には、まずコストの大部分を占めるオフィスの賃料を見直すことが大切です。オフィスの賃料は固定費であるため、売上の大小にかかわらず一定の費用が発生します。時期によって売上が変動しやすい企業は特に、オフィスの賃料が大きな負担になりがちです。

オフィスの賃料の見直し・削減を行えば、毎月発生する固定費を減らせるため、経営の安定化にもつながります。賃料削減の方法によっては、光熱費など賃料以外のコストも削減できる可能性があるため、コスト削減を目指す企業は最初にオフィスの賃料削減について検討してみましょう。

オフィスの賃料を削減するためにも、まずは賃料に関する現状把握を行い、改善できるポイントを洗い出しましょう。

ここからは、オフィスの賃料削減に向けて「基本情報」「契約情報」のそれぞれにおけるチェックポイントを紹介します。

オフィスの賃料削減を図る際には、現在のオフィスを借りるために必要な費用を改めて確認することが大切です。現在のオフィスの基本情報について、下記の4つのポイントを押さえながらチェックを進めましょう。

【基本情報を確認する際のポイント4つ】

●賃料
現在のオフィスの賃料を正確に把握し、賃料の価格が妥当かどうか考えてみましょう。
近隣にある同程度の条件の物件と賃料の相場を比較することも大切です。

●賃料以外の関連コスト
賃貸オフィスでは、賃料以外にも光熱費や清掃代などのような関連コストもかかります。
オフィスを移転する場合、従業員の交通費にかかるコストも変わるため、
現在の従業員の交通費も確認しておきましょう。

●更新料
物件によっては、賃貸契約を更新する際に更新料が必要になる場合もあります。
更新料がかかるタイミングや更新料の金額を確認しておきましょう。

●面積
オフィスの面積を確認し、今後の事業計画と照らし合わせた上で、
現在のオフィスの広さが適切かどうか確認しましょう。
事業内容や従業員の数に対して広すぎる場合は、より小規模なオフィスへの移転も検討できます。
また、賃料の坪単価を他の物件と比較する事も大切です。
面積当たりの賃料も算出しておきましょう。

オフィスの移転を検討する場合、現在のオフィスの契約情報を確認した上で、スムーズに解約できるようスケジュールを組む必要があります。下記の4つのチェックポイントを事前に確認し、トラブルの発生を防ぎましょう。

【契約情報を確認する際のポイント4つ】

●契約期間・更新時期
賃貸物件における一般的な契約期間は「2年間」ですが、
物件やオーナーの意向によっては異なる場合もあります。更新時期と併せて確認しておきましょう。

●中途解約違約金
更新時期以外のタイミングでオフィスの賃貸契約を解約する場合、
中途解約の違約金が発生するケースもあります。
契約内容を必ず確認しておきましょう。

●解約告知期間
更新時期以外のタイミングで解約する場合、貸主に対して解約を希望する旨を
事前に伝えておく必要があります。
解約希望日の3~6か月前までに告知するのが一般的ですが、物件によっても異なるため、
契約内容を必ず確認してください。

●原状回復の内容・費用
賃貸オフィスを解約する際には、原状回復を求められるケースも少なくありません。
「どの程度の原状回復が必要か」「原状回復にかかる費用の相場はいくらか」を
把握しておきましょう。


オフィスの現状を把握できたら、次に賃料削減に向けた施策を考えましょう。オフィスの賃料削減を実現するための方法は複数あるため、自社の事業内容や今後の事業計画に合った方法を選ぶことが重要です。

【契約情報を確認する際のポイント4つ】

(1)賃料の値下げ交渉をする
(2)オフィスを移転する
(3)オフィスを縮小する
(4)レンタルオフィスを活用する

ここからは、上記の4つの方法について詳しく解説します。



現在のオフィスに満足しており、なるべく大きな変更を加えたくない場合は、現在のオフィスにおける賃料の値下げ交渉を考えてみましょう。貸主との話し合いをスムーズに行うためにも、値下げをお願いする合理的な根拠を交渉材料として準備しておくことがポイントです。

例えば、「近隣にある同程度の条件の物件と比べて賃料が高い」など、周辺の物件と比較した情報を提示することで、値下げ交渉に応じてもらえる可能性があります。また、「長期契約を約束する」「賃料を年払いにする」など、賃貸契約を長期間継続する意思を示すことで、賃料を下げてもらえる場合もあるでしょう。

ただし、賃料の値下げ交渉は簡単にできることではありません。自社では難しいと判断した場合は、賃料交渉の代行サービスを利用することもおすすめです。


現在より賃料が低いオフィスに移転することも1つの方法です。オフィスの移転先を探す際には、下記の3つのポイントについて検討した上で、自社に適した条件の物件を選びましょう。

【オフィス移転における検討ポイント3つ】
(1)立地
オフィスの賃料は、立地条件が良いほど高くなる傾向があります。
オフィスが都心にある必要がなければ、郊外へと移転するのもよいでしょう。

(2)面積
一般的に、同じ立地条件であれば面積が大きいほど賃料は高くなる傾向があります。
現在のオフィスの利用状況や業務内容を考慮し、最適な面積を考えましょう。

(3)築年数
築年数が浅いオフィスは、賃料も高めに設定されがちです。
築年数が長くても、内装や設備は良好な状態である物件も多いので、
築年数だけで判断しないようにしましょう。

オフィスを移転する場合、中途解約違約金や原状回復の費用が必要になる場合もあります。引越し費用や新しいオフィスの施工費用も必要となることを押さえておきましょう。


オフィスの契約状況によっては、 現在のオフィスの場所を変えずに、オフィスとして借りる面積を減らすことで賃料を削減することも可能です。使用頻度の低い会議室や誰も使っていない座席など、無駄なスペースがある場合は、最適な面積になるよう賃貸借面積の見直しを行いましょう。

オフィスを縮小する場合は、一部の業務をテレワークに切り替えることもおすすめです。従業員の働き方改革を行いながら、賃料をはじめとするコストの削減に取り組みましょう。


自社の業務の大部分をテレワークで行えると判断できる場合、オフィスの賃貸契約を解約し、レンタルオフィスの利用に切り替えることもおすすめです。

レンタルオフィスは賃貸オフィスよりも安価で利用できるケースが多く、人員の増減や業務内容の変更にも迅速かつ柔軟に対応することが可能です。光熱費やインターネット利用料、清掃代などの関連コストも発生しないため、オフィスに関する固定費を大幅に削減できるでしょう。

利用するレンタルオフィスを選ぶ際には、オフィスの利用料だけでなく立地や面積、オフィス環境を確認することが大切です。

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オフィスの賃料は企業の経営コストの中でも大きな割合を占める固定費であるため、賃料削減に向けた施策を行うことはコストの大幅な削減につながると考えられます。オフィスの現状を把握した上で、賃料の値下げ交渉やオフィスの移転・縮小など、自社に合った方法を検討しましょう。

自社の業務の大部分をテレワークで実施できる場合は、賃貸オフィスを解約してレンタルオフィスを活用することもおすすめです。東京・横浜・福岡・仙台でレンタルオフィスを検討している方は、オフィス機能が充実した法人向けレンタルオフィスを展開する「CROSSCOOP」にぜひお問い合わせください。