小規模の会社でもグレードの高いビルへ入居する方法
2022年3月11日 2023年2月6日
小規模の会社でもグレードの高いビルへ入居する方法
起業した際は、少人数からスタートすることが多いと思います。その後、事業が上手く展開していき、業務も増え、人も増やさなければ…、オフィスもそろそろしっかりと構えないと…。どこを拠点として事業を展開していくか、「オフィスをどこにするか」、「どのようなオフィスにするか」「どのタイミングで移転などを行うか」など、経営者の実に7割近くの方が大きく悩んでいるようです。
今回は、知人のオフィスに間借りしてた比較的小規模の会社の方がレンタルオフィスに移転されたときのお話をしたいと思います。
大手企業から独立したAさんは、その大手企業のグループの一つのベンチャーキャピタルが運営する起業家を育てるオフィスブース内の一角を利用させてもらっていました。Aさんは、少額の賃料を大手企業に支払い、同じ会社にいた同僚(Aさん含め全5名)と会社を運営し、着実に実績を積んでいきました。
起業してから3年が経った2月、大手企業から4月にグループの再編が行われることになり、今まで借りていたスペースが利用出来なくなる旨、打診されました。(利用していたスペースは、大手企業ということもあり、駅から近く、大きなビル内でしたので、大変利便性が高いものでした。)
オフィス市場に詳しくないAさんは、不動産仲介会社に賃料の「予算」や「場所」の候補地を伝え、希望物件を調べてもらうことにしました。何しろ3月末には今までのスペースを出て、4月からスタートしなければならないので、とにかくスピード重視で物件を探してもらいました。
駅から近いオフィスを利用していた、賃料も安かったという経験があったので、改めて自ら通常物件を探したときに、出費する額(6ヶ月の敷金、内装費、ビジネスインフラの費用)と契約期間の縛り(2年)、そして退去の際の原状回復費(Aさんの希望物件=300万円)のギャップに驚き、一時は、全員が在宅でフルリモートオフィスで仕事をすることも考えたそうです。
不動産仲介会社から、このようなオフィスもありますよ、と提示されたのが「レンタルオフィス」でした。
もともと「間借り」経験のあるAさんでしたので、他社との共有で利用する部分は、抵抗がなく、むしろそのレンタルオフィスでは、個室にしっかりとしたセキュリティがかかるので、感心したそうです。また、希望する駅近くのハイグレードのビル内に、その「レンタルオフィス」が入っていました。Aさんの会社は、無事4月から、その「レンタルオフィス」で事業を継続することが出来たそうです。
レンタルオフィスなら小規模の会社でもグレードの高いビルを利用することが可能
以前のコラムでも紹介させて頂きましたが、大きなビルでの賃貸借は、一部の区画ではなくフロア全体を借り、且つ長期の契約でないとそもそも利用することが出来ません。そこで、Aさんのように、大きなビル自体に入っているレンタルオフィスを利用する、ということが小規模の会社の賢い利用方法だと思います。
また、契約期間も1年間程度で結べることが増えてきましたので、会社の状況に応じて、柔軟に変えていくことが可能になってきました。レンタルオフィスを利用することで、長期間の契約で、高額なオフィスを使い続けるというリスクは低くなってきたと言えると思います。
ビルの価値が会社に活かされる
通勤の利便性、取引先とのアクセスのし易さのみならず、グレードの高いビルを利用するということは、「ビルの施設の上質さ」、「会社の信用度の増加」、「警備、セキュリティなどの確実さ」など、多くの利点が存在します。そのビルのオフィスを使うことで、会社のステータスが上がるような効果があるのです。
以上のように、小規模でもグレード高いビルを利用する方法の一つとしてレンタルオフィス(シェアオフィス)を利用するということがあります。主要都市のターミナル駅直結や、その駅の近くの大きなビル内に、レンタルオフィス(シェアオフィス)が運営されています。是非、希望する土地、ビル内の「レンタルオフィス」を探し、利用して頂ければと思います。