コワーキングスペースとは?主な設備からメリット・デメリットまで
2023年5月26日
近年、ビジネスの現場では「コワーキングスペース」という言葉をよく聞くようになりました。
コワーキングスペースはオープンオフィススペースであり、リモートワーカーやフリーランスなど、多様な働き方が広まるとともに注目も高まっている選択肢です。
当記事では、コワーキングスペースの概要や主な設備、シェアオフィス・レンタルオフィスとの違いについて解説します。
利用する際のメリットやデメリットも紹介するため、コワーキングスペースを適切に活用したいと考える方は、ぜひ参考にしてください。
1.コワーキングスペースとは?
コワーキングスペースとは、個人や企業が共有のオフィススペースや会議室などを利用できるサービスを指します。
さまざまな職種や業種の人々が集まり、お互いのスキルや知識を共有しながら、ビジネスやプロジェクトを進められる環境が特徴です。コワーキングスペースによっては、受付代行や法人登記・住所利用といったサービスも提供しており、オフィスとしての機能を十分に果たすことができます。
コワーキングスペースの利用は、短期間から長期間まで自由に選ぶことができ、オフィスの増減や移転にも柔軟に対応できる点が魅力です。
コワーキングスペースは、柔軟な働き方をサポートし多様なニーズに応えられるオフィススタイルとして、注目を集めています。
1-1. コワーキングスペースの主な設備
多くのコワーキングスペースでは、複合機やオフィス家具などの一般的なオフィス設備に加えて、下記のような設備が整っています。
フリーWi-Fi | 仕事に必要なインターネット環境が整備されており、スムーズにオンラインへの接続が可能です。 |
フリードリンク | コーヒーやお茶などのドリンクが無料で提供されており、リフレッシュや集中力アップに役立ちます。 |
会議室・ セミナールーム |
プロジェクターやホワイトボードが備えられた会議室やセミナールームが利用でき、商談やミーティングに便利です。 |
個人ブース | 個室化されたブースが設けられているところであれば、プライバシーと集中力を保ちながら効率的に作業できます。 |
個人ロッカー | 荷物を預けることができるロッカーがあり、外出時や作業中も安心です。 |
ポスト・ 宅配ボックス |
スペース内に設置されたポストや宅配ボックスを利用し、郵便物や宅配便の受け取り・発送が可能です。 |
1-2. シェアオフィス・レンタルオフィスとの違い
コワーキングスペース・シェアオフィス・レンタルオフィスはいずれもオフィススペースを提供するサービスですが、以下のような違いがあります。
● コワーキングスペース |
さまざまな職種や業種の方が、カフェのようなオープンスペースを共有するサービスです。コワーキングスペースは主に会費制であり、短期間から利用できます。 |
● シェアオフィス |
複数の企業や個人がオフィススペースを共有するサービスです。各企業・個人は専用のデスクや部屋を持ち、共有スペースも利用可能なものの、プライバシーが守られている点がコワーキングスペースと異なります。また、シェアオフィスは定期賃貸契約の所が多く、短期利用が難しい場合があります。 |
● レンタルオフィス |
個別のオフィススペースが完全に区切られた形で提供されるサービスで、プライバシーが最も重視された形です。企業が独立したオフィスを借りる形態であり、オフィスの規模や内装を自由に選ぶことができます。レンタルオフィスも定期賃貸契約が一般的で、短期利用へ対応しているところはあまりありません。 |
2. コワーキングスペースを利用するメリット3つ
コワーキングスペースは近年、個人事業主やスタートアップ企業を中心に人気が高まっています。
その理由は、コワーキングスペースの利用により、さまざまなメリットを得られるからにほかなりません。
ここでは、コワーキングスペースを利用する際のメリットを3つ紹介します。
2-1. 作業スペースを低コストで確保できる
コワーキングスペースは、オフィススペースをリーズナブルな価格で利用できる点が大きな魅力です。オフィスや事務所を借りる場合、家賃や敷金礼金、引っ越し費用がかかります。
また、内外装工事や什器・家具の購入費といった初期費用に加え、光熱費や通信費といったランニングコストもバカになりません。
コワーキングスペースでは、オフィスに必要な設備は一通りそろっているため、資金が限られた個人事業主やスタートアップ企業の負担が最小限で済みます。
また、多くのコワーキングスペースでは利用プランが豊富に用意されており、自分の働き方や予算に合わせて選ぶことが可能です。
2-2. ほかの利用者との人脈づくりができる
コワーキングスペースは、さまざまな業種や職種の人々が集まる場所です。そのため、業種の垣根を超えた交流が生まれ、新たな人脈を築くことができます。
ビジネスの視野を広げたり、新たなアイデアや情報を得たりする機会が増えるでしょう。
また、コワーキングスペースでは共有の休憩所を設けているケースが多く、セミナーやイベントが定期的に開催されるところも少なくありません。積極的に参加すれば、専門外の知識を学ぶことも可能です。
通常のオフィス内や営業先では得られない機会が、ビジネスチャンスや自己成長につながります。
2-3. 人の目を気にせず作業に集中しやすくなる
コワーキングスペースは、カフェや自宅とは異なり、働くことを目的とした環境が整っているため、作業に集中しやすいというメリットがあります。
カフェでの作業では、周囲の視線や雑音が気になり、集中力が低下しがちです。仕事を前提としたコワーキングスペースでは長時間滞在しても不快な目で見られず、周りの世間話や子どものはしゃぎ声を気にする必要もありません。
個人ブースが設けられている施設であれば、プライバシーの確保も容易です。
また、自宅での作業では家事や趣味などの誘惑に負けてしまうこともありますが、コワーキングスペースでは仕事に専念できます。
3. コワーキングスペースを利用するデメリット3つ
コワーキングスペースは低コストで作業スペースを確保できる上、人脈作りや交流の場を得やすく集中力を高める環境が整っているなど、多くのメリットがあります。働く環境として非常に魅力的である一方で、デメリットがある点にも注意が必要です。
ここでは、コワーキングスペースを利用する際に考慮すべきデメリットを3つ解説します。
3-1. 作業スペースを確保できない可能性もある
コワーキングスペースは、利用者が多い場合、席が満席になることがあります。特に人気のあるコワーキングスペースや、平日の昼間などは混雑することが珍しくありません。
本来、自分の都合のよい日・時間に好きな場所を好きなだけ利用できるのが、コワーキングスペースの魅力です。しかし、混雑具合によっては希望する場所や時間帯に作業スペースを確保できないことがあります。
このようなデメリットを避けるためには、事前に利用予約をするか、利用者の少ない時間帯を狙うとよいでしょう。また、個別ブースのある施設を選ぶのも、1つの方法です。
3-2. 企業オフィスと比較してセキュリティレベルが落ちる
コワーキングスペースは、さまざまな業種や職種の人々が利用する施設です。そのため、自ら対策を万全に設えたオフィスと比較して、セキュリティ面でのリスクが高まることがあります。
例えば、ほかの利用者からの盗難や情報漏洩などが代表的な懸念材料です。万が一の事態を防ぐためには、自分の貴重品やデータを厳重に管理するなどのセキュリティ対策を自分で行わなければなりません。
個人情報や機密情報を扱う業務の場合、コワーキングスペースの利用そのものが適切でないこともあります。
3-3. 周囲の音に敏感な方は作業効率が落ちる可能性がある
コワーキングスペースは、基本的にオープンな空間です。見知らぬ人と気軽にコミュニケーションを取りやすいのは魅力的ですが、その一方で周囲の音や会話が気になることがあります。
特に、音に敏感な方や、静かな環境での作業が好ましい方は、作業効率が落ちる可能性があるでしょう。
周囲の話し声や物音が集中の妨げになる方は、個人ブースを利用するか、ノイズキャンセリング機能のあるヘッドフォンを使用するとよいでしょう。
まとめ
コワーキングスペースは、働く場所としてだけでなく、新たなビジネスチャンスや人脈づくりの場としても利用できるところです。一方でセキュリティレベルや静音性といった面では、不安が残る施設もあります。
コワーキングスペースを選ぶ際は、メリットとデメリットを踏まえた上で、自分の働き方やビジネスに適しているかどうかを検討することが大切です。
状況やニーズに応じて、シェアオフィスやレンタルオフィスといったほかのオプションも検討し、仕事に最適な環境を整えましょう。