レンタルオフィスとシェアオフィスの違いとは?特徴を徹底比較

2023年2月27日 2023年10月19日

最近はベンチャー企業やスタートアップ企業を中心に、レンタルオフィスやシェアオフィスを利用して起業したり業務を行ったりする企業が増えてきています。
レンタルオフィスとシェアオフィスは用途や目的が似ているのでしばしば混同されがちですが、それぞれに特徴がありますので、利用する際は両者の違いをきちんと把握しておく必要があります。 今回はレンタルオフィスとシェアオフィスそれぞれの特徴やメリット・デメリット、選ぶ時のポイントについて解説します。

レンタルオフィスとシェアオフィスの違いを知るために、まずはレンタルオフィスの特徴やメリット・デメリットを把握しておきましょう。

レンタルオフィスとは、業務目的で借りられる個室タイプのオフィスです。 内装や設備はオフィスごとに異なりますが、デスクやチェアなどが備え付けられているほか、共用のWi-Fi環境やコピー機、複合機なども完備されているところが多く見受けられます。
個室の大きさはオフィスによってさまざまで、1~2人用のスペースもあれば、10人以上収容できる大規模なスペースもあります。
また、オフィスによっては会議室やラウンジが併設されており、別途オプション料金を支払うことで利用できることもあります(グレードによっては基本料金に含まれる可能性あり)。

レンタルオフィスのメリットは、専用の個室を利用できる点です。 他のオフィス利用者とは完全にスペースが区分されているので、周囲の視線や音を気にせず業務に集中できます。 顧客やクライアントと電話やWeb会議でやり取りする場合も、周囲に音が漏れる心配がないので安心です。
また、デスクやチェアはあらかじめ備え付けられている場合が多いため、新たにオフィス家具を新調する必要がなく、初期費用の節約に繋がります。
利用料金についても、一般的な賃貸事務所より安く借りられる場合がほとんどなので、固定費の削減に役立ちます。

レンタルオフィスのデメリットは、後述するシェアオフィスに比べると、一般的に利用料金が高額になることです。シェアオフィスと比較すると、個室・設備のシェアはしなくて済むため、その分の費用がかかります。

シェアオフィスの基本的な特徴と、メリット・デメリットを紹介します。

シェアオフィスとは、その名の通り、ひとつのスペースを複数の会社でシェアするオフィスのことです。 ひとつのフロアを他の会社と一緒に使っているという点はレンタルオフィスと共通していますが、専用の個室を借りるレンタルオフィスに対し、シェアオフィスは固定のスペースを持たず、好きなスペースを利用するフリーアドレス形式になっているところが大きな特徴です。
シェアオフィスにもいろいろな形態があり、中には個人ブースを設けているところもありますが、専用個室はないケースが一般的です。

シェアオフィスのメリットは、個室を借りるレンタルオフィスに比べると利用料金がリーズナブルなところです。 実際の料金は立地や設備、サービスなどによって異なりますが、同じ条件ならレンタルオフィスよりも安く利用できる場合がほとんどです。 月々のコストを安く抑えられるぶん、フリーランスや個人事業主、起業したばかりのベンチャー企業なども気軽に利用できるところが利点です。
また、個室やブースで区切られていないため、同じシェアオフィスを利用する会社や人とコミュニケーションを取りやすいところもメリットのひとつです。
他社と交流を持てば、思わぬところでビジネスチャンスをつかめる可能性があります。

シェアオフィスのデメリットは、オープンスペースゆえに、セキュリティ性が低下しやすいところです。 仕切りがあったとしても、手元のPCや書類が見えてしまう可能性があります。 また、シェアオフィスは継続利用する人ばかりでなく、一時的な利用者も多く出入りします。 不特定多数の人が行き来するため、情報漏洩のリスクが高いというデメリットがあります。 また、周囲の視線や音を遮る術がないため、人によっては気が散ってしまい、業務に集中できなくなることも考えられます。
電話やWeb会議は専用ブースに移動して行うなどのルールを設けているところもありますが、自分が利用する場合もいちいち移動しなければならないので、手間と時間がかかります。

レンタルオフィスとシェアオフィスはそれぞれ特徴、メリット・デメリットが異なるため、用途や目的に合わせて選ぶ必要があります。ここではレンタルオフィスとシェアオフィスそれぞれの利用に向いている人の特徴をご紹介します。

自分だけでなく、複数の社員と一緒に利用したい場合はレンタルオフィスの利用がおすすめです。 シェアオフィスはフリーアドレス式なので、オフィスが混雑している場合、スペースの空きがなくて社員同士が離れ離れで着席しなければならない可能性があります。
レンタルオフィスなら専用の個室を借りられるので、社員同士でコミュニケーションを取りやすく、効率的に業務を行えます。 また、許認可が必要な事業を始めようとする場合も、レンタルオフィスを利用した方が良いケースがあります。 たとえば建設業を開業する際には建設業許可を得る必要がありますが、そのためには実務的な業務を行っている独立した事務所を最低でも1つは設けている必要があります。
オープンスペースのシェアオフィスの場合、独立した営業所とみなされない可能性がありますが、個室のレンタルオフィスなら営業所の要件を満たすことが可能です。

低予算や、1~2名でしかデスク作業が発生しない方には向いています。フリーランスや個人事業主の方で資本金が少ない場合は、起業時の初期費用はできるだけ抑えたいところです。
シェアオフィスは一般的にレンタルオフィスより利用料金が安く設定されているため、固定費を抑えながら起業することが可能です。 また、シェアオフィスは1名から利用できるので、フリーランスや個人事業主でも手軽に働く場所を確保できます。 レンタルオフィスにも1名から利用できるところはありますが、数が限られているため、シェアオフィスを利用した方が立地などの条件に融通が利きやすいでしょう。

レンタルオフィスとシェアオフィスは、借りられるスペースや利用料金などに違いがあります。 個室を借りられるレンタルオフィスはやや料金が割高になりますが、周囲の視線や音を気にせず業務に集中できるところが利点です。 シェアオフィスはセキュリティ性の低さや音、視線などは気になりますが、そのぶん安い料金で利用できるところがメリットです。 それぞれにメリットやデメリットがありますので、両者の違いをよく理解した上で自分に合った方を選びましょう。

クロスコープが提供するレンタルオフィスは、都内7拠点、横浜、仙台、福岡の合計10拠点を展開している法人向け個室型レンタルオフィスです。個室型のワークスペースは1名用から100名規模まで用意しており、10名~20名用の執務室が主流です。 執務室をご契約いただくと、共有スペースである「会議室」「ラウンジ」「カフェスペース」「ウェブブース」などが付帯設備としてついてきます。またご契約いただく執務室の定員数の2倍までメンバー登録が可能、別途ランニング費用はかかりません。メンバー登録いただくと、ご契約いただいたオフィスだけでなく、全拠点の会議室利用権限が付与されます。また「新宿エリア・新橋・日本橋・横浜・福岡」については平日9時~18時でしたら、ラウンジスペースをいつでもご自由に利用可能なため、リモートワークや分散型オフィス、ABW側のワークスタイルなどに適しています。