2026年1月28日 2026年1月27日

バーチャルオフィスを利用する際、多くの事業者が検討するのが電話番号サービスです。物理的なオフィスを構えなくても、03や06といった地域の市外局番を持つことで、事業の信頼性を高められます。
しかし、電話番号サービスには複数の種類があり、それぞれ特徴やコストが異なります。固定電話番号、IP電話番号、フリーダイヤルなど、事業の性質や用途に応じて最適な選択肢を見極めることが大切です。
また、クラウドPBX型や転送型といった提供方式の違いも、運用のしやすさや機能面に大きく影響します。料金体系や通話品質、電話代行サービスの有無など、確認すべきポイントは多岐にわたります。
この記事では、バーチャルオフィスで利用できる電話番号の種類や導入メリット、検討する際の注意点について詳しく解説します。起業や事業拡大を考えている方は、ぜひ参考にしてください。
1. バーチャルオフィスで提供される電話番号サービスの概要
2. バーチャルオフィスで利用できる電話番号の種類
3.バーチャルオフィスの電話番号を導入するメリット
4.バーチャルオフィスの電話番号を検討する際の注意点
5.バーチャルオフィスの電話番号サービスを導入するステップ
6.まとめ
1. バーチャルオフィスで提供される電話番号サービスの概要
バーチャルオフィスの電話番号サービスは、物理的なオフィスを持たなくても事業用の代表番号を取得できる仕組みです。03や06といった地域の市外局番が使えるため、都市部に拠点があるような印象を与えられます。
提供される番号は、従来の固定電話と見た目は同じですが、実際の仕組みはクラウド型です。物理的な電話回線を引く必要がなく、クラウドPBXやIP電話を活用した形式が主流となっています。
クラウドPBX型のサービスでは、アプリやPCで発着信ができ、複数の端末で番号を共有することも可能です。営業時間の設定や自動音声案内など、柔軟な運用ができる点が特徴です。一方、転送型のサービスは固定番号への着信をスマートフォンへ転送する仕組みで、導入のハードルは低いものの、同時通話には弱い傾向があります。
サービスを選ぶ際には、同時通話数や留守番電話機能、通話録音の有無を確認しておきましょう。また、発信時に03番号が表示されるかどうかや、管理画面で転送設定を変更できるかも重要なポイントです。FAXやSMS対応については、固定番号では一般的に非対応となるケースが多いため、事前に確認が必要です。
ただし、クラウド型の性質上、停電時やインターネット回線が不安定な際には影響を受ける場合があります。また、物理的な回線が必須となる一部の金融業種では利用できない可能性もあるため、業種による制約も押さえておきましょう。在宅やリモート環境での運用がしやすく、小規模事業には相性が良いサービスといえます。
2. バーチャルオフィスで利用できる電話番号の種類
バーチャルオフィスで取得できる電話番号には、いくつかの種類があります。それぞれ特徴やコスト、信用度が異なるため、事業の性質や用途に応じて選ぶことが大切です。ここでは、主な4つの番号タイプについて詳しく見ていきましょう。
ただし、電気通信事業法などの関係で、お客様の状況やバーチャルオフィス運営者により提供できる番号の種類や条件に制限が付される場合があります。詳細はご利用予定のバーチャルオフィス運営者に事前に確認することをおすすめします。
2-1. 固定電話番号
固定電話番号は、03や06といった地域の市外局番が使える番号で、取引先からの信用を得やすい点が最大の強みです。バーチャルオフィスの所在地に応じた局番が付与されるため、都市部エリアの番号を手軽に利用できます。
名刺やホームページ、請求書など対外的な場面で事業用の代表番号として機能しやすく、事業の信頼性を高める効果があります。特に法人との取引が多い業種では、固定番号の有無が初回の印象を左右することも少なくありません。バーチャルオフィスを活用することで、実際のオフィス契約よりも低コストで都心の番号を取得できる点は、起業初期の事業者にとって大きなメリットといえるでしょう。
2-2. IP電話番号
IP電話番号は050から始まる番号で、地域性を持たないため全国どこでも利用可能です。固定電話番号に比べてコストが抑えられるため、スタートアップや個人事業主の初期導入に適しています。
ただし、一部の金融機関や士業案件では、050番号に対する信頼度が固定番号より低く見られる場合があります。そのため、事業の性質や取引先の属性に応じて、用途を見極めることが大切です。対外的な信用を重視する場面では固定番号を、内部連絡や補助的な窓口としてはIP電話番号を使うなど、使い分けも検討しましょう。
2-3. フリーダイヤル番号
フリーダイヤル番号は、0120や0800から始まる番号で、顧客側の通話料が無料になる仕組みです。問い合わせのハードルを下げられるため、BtoCの問い合わせ獲得や広告ページとの相性が良いとされています。
単体で使うよりも、固定番号と組み合わせることで顧客の導線が整いやすくなります。たとえば、代表番号は固定電話番号とし、キャンペーンや広告用の問い合わせ窓口としてフリーダイヤルを設定するといった運用が効果的です。導入コストは固定番号より高めになる傾向があるため、問い合わせ件数や広告予算とのバランスを考えながら検討してください。
2-4. 携帯電話番号の転送利用
携帯電話番号の転送利用は、固定番号への着信を自分のスマートフォンへ転送する方式で、導入が最も簡単です。設定の手間が少なく、すぐに運用を始められるため、起業直後の暫定的な運用として活用されることが多い方法です。
ただし、私用の電話と混ざりやすい点や、同時着信に弱い点はデメリットとして挙げられます。通話中や圏外の際に着信を逃してしまうリスクもあるため、問い合わせが増えてきた段階でクラウド電話への移行を検討しましょう。初期費用を抑えたい場合や、電話対応の頻度が低い事業では有効な選択肢です。
3. バーチャルオフィスの電話番号を導入するメリット
電話番号サービスを導入することで、事業運営にさまざまなプラスの効果が期待できます。信用力の向上や業務効率化、営業機会の拡大など、具体的なメリットを見ていきましょう。
3-1. 取引先からの信頼向上
市外局番の代表番号を持つことで、事業の所在や体制に安心感を与えられます。携帯番号のみを表記している場合と比べて、問い合わせや商談の初動で不審がられにくくなる効果があります。
特にBtoBの新規開拓や法人営業では、固定番号の有無が取引の判断材料になることも少なくありません。初めての取引先に対して「きちんとした会社である」という印象を持ってもらうためには、代表番号の存在が重要な要素となります。バーチャルオフィスを活用すれば、物理的なオフィスを構えなくても都市部の番号を取得でき、信用力の向上につながります。
3-2. 個人の連絡先を公表しない安心感
自宅の固定電話や個人の携帯番号を公開せずに済むため、プライバシー保護につながります。営業電話や迷惑な連絡を事業用番号に集約でき、私生活への侵入を防げる点は大きなメリットです。
さらに、時間外アナウンスや留守番電話の設定を活用することで、生活と業務を明確に分離した運用が可能になります。特に自宅を拠点にする個人事業主やフリーランスにとって、公私の境界を保つことは精神的な負担軽減にもつながるでしょう。仕事とプライベートのバランスを取りやすくなることで、長期的な事業継続にも良い影響をもたらします。
3-3. 電話対応の属人化リスクの低減
個人の携帯電話に依存しない仕組みを作ることで、不在時や休暇中でもチームで受電できる体制が整います。転送先や担当者を柔軟に切り替えられるため、問い合わせが滞留するリスクを減らせます。
また、人員の増減があっても番号を変えずに運用できるため、組織変更にも強い点が特徴です。事業拡大に伴ってスタッフが増えた場合でも、番号の変更を顧客に通知する手間がかかりません。電話対応を複数人で分担することで、業務負荷の偏りを解消し、より安定したサービス提供が可能になります。
3-4. 営業機会の取りこぼし防止
電話受付時間や転送設定を適切に整えることで、問い合わせの取り逃しを減らせます。電話代行サービスや一次受付を組み合わせれば、迅速な初動対応が可能になり、顧客満足度の向上にもつながります。
ランディングページや広告経由の電話問い合わせを確実に受けられる体制を作ることで、機会損失を防げる点も見逃せません。特にWebマーケティングを強化している事業では、広告費を無駄にしないためにも、電話窓口の整備が重要です。問い合わせをスムーズに受け付けることで、成約率の向上や売上アップにつながる可能性が高まります。
4. バーチャルオフィスの電話番号を検討する際の注意点
導入前に確認しておくべきポイントを押さえておくことで、運用開始後のトラブルを避けられます。料金体系や運用面での制約、公的手続きでの利用可否など、重要な注意点を見ていきましょう。
4-1. 料金体系と通話コストを把握する
月額料金だけでなく、転送時の通話料や録音・自動音声案内などのオプション費用も確認しておきましょう。基本料金が安く見えても、通話単価が高いサービスでは総額が膨らむ場合があります。
想定される着信件数に基づいて、将来的なコスト増も見据えた比較が重要です。事業が軌道に乗るにつれて問い合わせが増えることを想定し、通話量が増えた際の料金体系も事前に確認してください。複数のサービスを比較する際には、初期費用だけでなく運用時のランニングコストも含めて総合的に判断しましょう。
4-2. 転送先回線の混雑と取りこぼしリスクを考慮する
携帯電話への転送方式を採用する場合、通話中や圏外、電池切れの際に着信を逃してしまうリスクがあります。留守番電話のメール通知機能や、複数の端末で同時受電できる設定があるかを確認しておきましょう。
特に問い合わせが集中しやすい時間帯には、受電体制をどのように構築するかが重要です。事前に運用フローを設計し、取りこぼしが発生しにくい仕組みを整えてください。必要に応じて、クラウドPBX型のサービスへの移行も検討すると良いでしょう。
4-3. 電話受付代行の対応品質を確認する
電話代行サービスを利用する場合、受付範囲を細かく確認することが大切です。要件のヒアリングや折り返し依頼など、どこまで対応してもらえるかを明確にしておきましょう。
業界特有の知識や専門用語への理解度は、顧客の印象に直結します。対応スクリプトの内容を確認し、可能であれば実際の応対テストを行って品質を見極めることをおすすめします。顧客からの第一印象を左右する窓口だからこそ、サービスの質には妥協しないようにしてください。
4-4. 公的手続きでの利用可否を確認しておく
開業届や法人登記、各種許認可申請などで記載が必要な番号として使えるかどうかを確認しておきましょう。固定番号、050番号、携帯番号のいずれが受理されるかは、手続きごとに異なる場合があります。
事前に税務署や金融機関、各申請窓口での受理条件をチェックすることで、後々のトラブルを避けられます。特に許認可が必要な事業では、番号の種類が申請の可否に影響することもあるため、早めに確認しておくのがおすすめです。
5. バーチャルオフィスの電話番号サービスを導入するステップ
実際に電話番号サービスを導入する際の流れを、段階ごとに整理しました。計画的に進めることで、スムーズな運用開始につながります。
5-1. 電話番号の利用目的と要件の整理
まず、電話番号を導入する目的を明確にしましょう。信用力の確保、問い合わせ窓口の一本化、電話経由の問い合わせ増加への対応など、何を重視するかによって最適なサービスが変わります。
必要な着信件数や対応時間帯、チームの人数を洗い出しておくことで、サービス選びがスムーズになります。固定番号、050番号、フリーダイヤルのうち、どれが自社の要件に合うかを判断してください。目的が曖昧なまま導入すると、運用開始後に不便を感じる可能性が高まります。
5-2. 候補サービスの比較と絞り込み
月額料金や通話品質、対応方式の違いを比較しながら、候補を絞り込んでいきましょう。クラウドPBX型と転送型のどちらが適しているか、管理画面の使いやすさも重要な判断材料です。
バーチャルオフィスの付帯サービスとして提供される電話番号と、外部のクラウド電話サービスを併用できるかも確認してください。2〜3社に候補を絞り、可能であればトライアルを利用して実際の運用イメージを掴むことをおすすめします。
5-3. 申込手続きと必要書類の準備
申し込みには、本人確認書類や法人の登記事項証明書など、サービスごとに定められた書類が必要です。反社会的勢力のチェックや業態の審査が行われる場合もあり、開通までに数日かかることがあります。
開通までの期間、暫定的な連絡先として携帯番号を案内する方法も決めておきましょう。顧客への告知タイミングや、名刺やホームページへの反映スケジュールも含めて計画を立ててください。
5-4. 開通後の運用ルール整備と見直し
開通後は、折り返しのルールや受付時間、担当者の分担など、社内の電話対応フローを整えましょう。誰がどのタイミングで対応するかを明確にすることで、スムーズな運用が可能になります。
月次で応答率や取りこぼし件数を確認し、転送先の設定や営業時間を改善していくことが大切です。事業の成長や業態の変化に合わせて番号の役割を見直し、必要に応じて追加番号の導入も検討してみてください。定期的な振り返りを行うことで、電話対応の質を維持し続けられます。
6. まとめ
バーチャルオフィスの電話番号サービスは、物理的なオフィスを持たずに事業用の代表番号を取得できる便利な仕組みです。03や06などの地域番号を活用することで、取引先からの信頼を得やすくなり、個人の連絡先を公開せずに済むメリットがあります。
固定番号、IP電話番号、フリーダイヤルなど、事業の性質や用途に応じて適切な番号を選ぶことが重要です。料金体系や転送方式、電話代行の品質などを比較しながら、自社に合ったサービスを見極めましょう。
導入後は運用ルールを整備し、定期的に応答率や取りこぼし件数を確認することで、電話対応の質を高められます。事業の成長に合わせて柔軟に見直しを行い、顧客とのコミュニケーションを円滑に保ってください。
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