2026年2月26日 2026年2月25日

起業や開業を考える際、多くの方が悩むのがオフィスの確保です。賃貸オフィスは初期費用が高く、自宅では信頼性やプライバシーの面で不安があります。そこで注目されているのが、コワーキングスペースの活用です。
コワーキングスペースは、共有の作業スペースを柔軟に利用できる施設として、フリーランスや起業家の間で広まっています。初期費用を抑えられるだけでなく、事業用の住所を取得できる場合もあり、起業の選択肢として魅力的です。しかし、すべての施設で法人登記や住所利用ができるわけではなく、業種によっては事務所要件を満たせない可能性もあります。
この記事では、コワーキングスペースを利用して起業や開業を進める際に知っておくべき条件や注意点、施設選びのポイント、具体的な進め方について詳しく解説します。これから事業を始める方は、自分に合う選択をするためにぜひ参考にしてください。
1. コワーキングスペースとは
2. コワーキングスペースで起業・開業できる条件
3.コワーキングスペースで起業・開業するメリット
-
3-1. オフィスにかかるコストを低減しやすい
3-2. 事業用の住所を取得できる可能性がある
3-3. 郵便物の受け取りや来客対応のサービスを提供している施設もある
3-4. 起業家のコミュニティに入れる
3-5. 作業環境が整っており集中しやすい
5.コワーキングスペースを利用した起業・開業の進め方
6.まとめ
1. コワーキングスペースとは
コワーキングスペースは、共有の作業スペースを時間単位や月額制で利用できる施設です。基本的にはフリーアドレス制となっており、決まった席を持たずに空いている場所で作業を行います。近年、働き方の多様化に伴い、フリーランスや起業家を中心に利用者が増えています。他のオフィス形態との違いを理解しておくと、自分に合った選択ができるでしょう。それぞれの特徴を把握した上で、事業の要件に応じて使い分けることが大切です。
1-1. レンタルオフィスとの違い
レンタルオフィスは、専用の個室や区画を賃貸に近い形で利用する形態です。独立性が高く、他の利用者と空間を共有しない点が大きな特徴となります。
コワーキングスペースとの主な違いは、専用性と料金構造です。コワーキングは共有スペースを使うのに対し、レンタルオフィスは専有スペースを確保できます。また、料金面では、コワーキングが低固定費から従量制に近い構造なのに対し、レンタルオフィスは月額固定が中心です。
会議や通話の自由度も異なります。コワーキングでは施設によってルールが厳しい場合もありますが、レンタルオフィスなら個室のため比較的自由に対応可能です。
さらに、来客対応については、受付や会議室の有無、同伴ルールなどが施設ごとに設定されています。住所利用や登記については、どちらもプラン次第で対応可能ですが、レンタルオフィスのほうが対応率は高めになりやすい傾向があります。
起業や開業を考える際は、許認可の要件を確認しておきましょう。独立性や施錠、書類保管が必要な業種では、専有スペースが求められる場合があります。また、商談頻度が高いなら、会議室の予約の取りやすさや追加料金も比較のポイントです。共同利用の雑音や視線が業務に影響するかどうかも、オンライン商談の有無などを踏まえて想定しておいてください。
1-2. バーチャルオフィスとの違い
バーチャルオフィスは、実際の作業場所を提供せず、住所貸しや郵便転送を中心としたサービスです。物理的なデスクや作業スペースは基本的に用意されていません。
コワーキングスペースとの大きな違いは、作業場所の有無にあります。コワーキングでは実際に作業できる環境が整っているのに対し、バーチャルオフィスでは別途作業場所を確保する必要があります。また、コミュニティの形成についても差があり、コワーキングでは他の利用者との出会いが起きやすい環境です。
受付や来客対応については、コワーキングでは会議室や同伴利用が可能な施設もありますが、バーチャルオフィスでは施設によって限定的になります。コスト面では、バーチャルオフィスのほうが安くなりやすいものの、別途作業場所を借りる費用が発生する点に注意が必要です。
起業や開業を考える際は、まず「住所だけ欲しい」のか「仕事場も必要」なのかを明確にしましょう。自宅での作業が続かないタイプの方は、住所だけ取得しても運用が崩れやすい傾向があります。Web会議や打合せが多い場合は、会議室や個室の確保方法まで含めて比較してください。
2. コワーキングスペースで起業・開業できる条件
コワーキングスペースを利用して起業や開業を進める場合、事前に確認すべき条件がいくつかあります。特に、法人登記や住所利用、許認可に関わる要件は、事業のスタート時点で明確にしておかなければなりません。ここでは、起業や開業に必要な条件を具体的に解説します。
2-1. 法人登記の可否
結論として、コワーキングスペースで法人登記ができるかどうかは、施設の規約と契約プランによって決まります。すべての施設やプランで対応しているわけではないため、事前の確認が不可欠です。
確認すべき条件として、まず登記可能なプランの有無を調べましょう。追加料金が発生するケースや、上位プラン限定となっている場合もあります。また、住所表記のルールも重要です。建物名や部屋番号、フロア表記の指定がある施設では、その通りに記載しなければなりません。
同一住所に多数の法人が登記されている場合、審査や制限が設けられていることもあります。さらに、契約者名義の要件として、代表者個人のみ可能な施設や、法人契約が必須の施設もあるため注意してください。解約時の対応も確認しておくべきポイントです。登記住所変更の期限や、郵便転送の猶予期間などが定められている場合があります。
注意点として、「利用はできる」ことと「登記できる」ことは別であると理解しておきましょう。口頭での説明だけでなく、規約や契約書で明確に確認してください。また、郵便物受取の体制が弱い施設では、登記の際の書類のやり取りでトラブルが発生する可能性もあります。
2-2. 開業届の納税地の考え方
開業届を提出する際、納税地として選択できるのは「住所地」「居所地」「事業所等」の3つです。必ずしも作業場所と納税地を一致させる必要はありません。
コワーキングスペースを利用する場合、多くの方は自宅を納税地として選んでいます。作業場所と納税地が異なっていても、運用上は問題ない場合があるためです。一方で、事業所としてコワーキングの住所を使いたい場合は、住所利用の根拠を整理しておく必要があります。契約書や利用証明などが求められることもあるでしょう。
判断のポイントとして、自宅住所を出したくない理由を明確にしておくことが大切です。名刺やサイトに載せたくないのか、税務上の理由なのかによって対応が変わります。また、事業実態の説明が必要になる場面も想定しておきましょう。金融機関での口座開設や取引先との契約、補助金申請などでは、事業所の実態を示す資料が求められる場合があります。
注意点として、地域や税務署によって運用に差が出ることがあります。迷う場合は、事前に税務署に相談しておくと安心です。
2-3. 住所利用の公開範囲
「住所利用」といっても、用途はさまざまです。登記住所として使う場合、開業届などの行政手続きで記載する場合、名刺やWebサイト、請求書に表記する場合、さらには特商法表記としてECサイトなどに掲載する場合など、公開の範囲と目的が異なります。
コワーキングスペースで起業する際には、施設側のルールを確認しておくことが重要です。住所掲載の可否について、Web掲載は禁止だが名刺は可能といった制限がある施設もあります。また、表札や社名掲示の可否、郵便物の宛名ルール(屋号が使えるか、法人名が必須かなど)も施設によって異なります。
公開範囲を選ぶ際は、住所を公開する必要がある場面を先に洗い出しておきましょう。最小限の公開で足りるかどうかを判断し、リスクを抑えることが大切です。過度な公開は避け、必要な範囲に絞って利用してください。
2-4. 許認可における事務所要件
業種によっては、事務所に一定の要件が定められている場合があります。許認可を取得する際、コワーキングスペースでは要件を満たせないケースもあるため注意が必要です。
事務所要件として見られやすい観点には、独立性、施錠管理、常時使用性、標識掲示などがあります。独立性とは、他社と区切られた空間かどうかという点です。施錠管理では、書類や印鑑、端末を安全に保管できるかが問われます。また、常時使用性として、実態として継続的に利用しているかどうかも確認されます。さらに、業種によっては標識を掲示する必要があるため、施設側が許可しているか確認しておきましょう。
事務所要件が定められている業種の場合、コワーキングスペースでの起業が可能かどうかを先に確認しておく必要があります。要件を満たせない場合は、別の形態を検討してください。
3. コワーキングスペースで起業・開業するメリット
コワーキングスペースを利用した起業や開業には、コスト面や利便性の面で多くのメリットがあります。従来のオフィス契約と比べて柔軟性が高く、事業の初期段階で特に有効な選択肢となるでしょう。ここでは、具体的なメリットを詳しく見ていきます。
3-1. オフィスにかかるコストを低減しやすい
コワーキングスペースの大きなメリットは、初期費用を抑えられる点です。通常のオフィス契約では敷金や礼金、内装工事、什器の購入などで多額の費用がかかりますが、コワーキングならこれらをほとんどかけずに始められます。
月額費用が読みやすい構造になっている点も魅力です。電気代やインターネット回線、清掃費などが料金に内包されている施設が多いため、予算管理がしやすくなるでしょう。また、必要なときだけ拡張できる柔軟性も便利です。会議室を時間課金で利用したり、席数を追加したりと、事業の成長に合わせて調整できます。
立ち上げ期のキャッシュを、売上を作る活動に回しやすい点も見逃せません。固定費を抑えることで、営業活動やマーケティングに資金を振り向けられます。ただし、利用頻度が高いと賃貸オフィスより割高になる場合もあるため、月の稼働日数で試算しておいてください。
3-2. 事業用の住所を取得できる可能性がある
コワーキングスペースでは、事業用の住所を取得できる場合があります。自宅住所を公開せずに済むため、プライバシーを守りたい方や家族都合で自宅を使えない方にとって大きなメリットです。
事業用の住所を持つことで、信頼性の向上にもつながります。法人取引やBtoBビジネスでは、事業所の所在地が信用の一要素となる場面があります。また、採用活動を行う際にも、事業所の住所が明確なほうが応募者に安心感を与えやすいでしょう。
営業訪問を避けたい場合にも有効です。自宅住所を公開すると、アポイントなしの訪問が発生するリスクがありますが、コワーキングの住所なら受付や管理体制があるため安心です。ただし、住所取得ができるかどうかはプラン次第ですので、契約前に確認しておきましょう。
3-3. 郵便物の受け取りや来客対応のサービスを提供している施設もある
施設によっては、郵便物の受取や保管、転送、通知などのサービスを利用できます。金融機関や官公庁からの書類が届く場合、契約書の原本授受が発生する場合、対面商談や打合せが必要な場合など、さまざまな場面で役立つでしょう。
来客対応についても、受付スタッフがいる施設や会議室を利用できる施設、ゲストの同伴が可能な施設など、対応はさまざまです。待合スペースが整っている施設なら、取引先を迎える際にも安心感があります。
注意点として、受取可能な配送種別や保管期限、追加料金、同伴ルールは施設によって異なります。自分の業務内容に合ったサービスが提供されているか、契約前に確認しておいてください。
3-4. 起業家のコミュニティに入れる
コワーキングスペースは交流の場でもあり、起業家同士のコミュニティに入れる機会があります。同じ施設を利用する事業者との接点ができることで、業務の相談相手が増えたり、協業や外注先が見つかったりする可能性があります。
同じ悩みを持つ人から情報を得られる点も大きなメリットです。税務や資金調達、営業手法など、起業初期に直面する課題について、実体験に基づいたアドバイスを受けられる場合もあるでしょう。
ただし、「いるだけ」では意味が出ないことも理解しておきましょう。イベントへの参加や自己紹介、得意領域の提示、他の利用者への紹介など、積極的に関わる姿勢が大切です。一方で、コミュニティ色が強すぎる施設は合わない場合もあるため、見学時に雰囲気を確認しておいてください。
3-5. 作業環境が整っており集中しやすい
自宅と比べて、仕事モードに切り替えやすい環境が整っています。通話や会議の場所を確保できる点も、自宅作業では難しい場合が多いでしょう。また、机や椅子、インターネット回線などが安定しているため、営業活動や制作作業、学習の効率が上がりやすくなります。
物理的に作業場所を分けることで、生活空間と仕事空間の区別が明確になります。集中力を維持しやすく、作業の回転数が上がる効果も期待できるでしょう。
注意点として、オープン席では周囲の雑音やオンライン会議のしづらさがある場合もあります。個室や通話ブースの有無を確認し、自分の業務スタイルに合った施設を選んでください。
4. 起業・開業に向くコワーキングスペースを選ぶ際のポイント
コワーキングスペースは施設によって設備やサービス内容が大きく異なります。起業や開業を前提とする場合、自分の事業要件に合った施設を選ぶことが成功の鍵となるでしょう。ここでは、選定時に確認すべき具体的なポイントを解説します。
4-1. 登記対応プランの確認項目
登記を前提とする場合、まず登記の可否を確認しましょう。対応プランの名称や料金、追加費用の有無を明確にしておくことが大切です。
住所表記のルールも重要です。建物名や部屋番号、フロア表記など、施設が指定する形式に従う必要があります。また、住所掲載の可否として、名刺やWebサイト、請求書への記載が認められているかも確認してください。
解約時の扱いについても事前に把握しておきましょう。登記変更の猶予期間や、郵便転送サービスの有無などが定められている場合があります。さらに、契約名義の要件として、個人契約のみか法人契約が可能かも確認が必要です。
加えて、利用証明の発行可否も確認しておくとよいでしょう。補助金申請や口座開設、取引先への提出で必要になる場合があります。
4-2. 郵便物受取体制
受取可能な配送種別を確認しておきましょう。普通郵便や書留、宅配便、クール便など、どの配送方法に対応しているかは施設によって異なります。
受取通知の方法も重要です。メールやアプリで通知が来るか、受領サインの扱いはどうなっているかを確認してください。また、保管期限と保管場所についても把握しておく必要があります。紛失リスクや本人確認の運用方法を理解しておくと安心です。
そのほか、転送の可否や頻度、料金も確認しましょう。定期的に転送してもらえるのか、その都度料金が発生するのかを把握しておくことが大切です。さらに、宛名ルールとして、屋号や法人名、個人名の許容範囲も確認しておいてください。
4-3. 個室と固定席の要否
業務内容によって、個室や固定席の必要性は変わります。オンライン商談が多い場合は、個室や通話ブースを優先したほうがよいでしょう。一方、事務作業が中心なら、オープン席でも対応できる場合があります。
許認可が必要な業種や個人情報を扱う業務では、専用区画や施錠が求められやすい傾向があります。固定席の利点として、機材を置いておける点や書類管理がしやすい点、毎回のセットアップを省ける点が挙げられます。
また、個室と固定席における「月額の差額」や「最低利用期間」「席変更の可否」などを確認しておきましょう。業務スタイルや契約プランなどを踏まえた上で、自分に合ったタイプを選択をしてください。
4-4. 来客対応設備
会議室の数と予約の取りやすさも確認しておきましょう。ピーク時間帯にどの程度埋まっているかを見学時にチェックすると、実際の運用がイメージしやすくなります。
受付の有無も重要なポイントです。来客時の導線や案内がスムーズに行える環境かどうかを確認してください。また、ゲスト利用のルールとして、同伴の可否や時間制限、料金の有無も把握しておく必要があります。
加えて、オンライン会議向けの設備も確認しましょう。モニターや音響環境が整っているかどうかが、会議の質に影響します。現場確認の方法として、内覧時に実際の商談時間帯を見て判断することをおすすめします。
4-5. セキュリティと情報管理
Wi-Fiの安全性を確認しておきましょう。ゲスト用Wi-Fiと会員用Wi-Fiが分かれているか、暗号化されているか、個別SSIDが提供されているかなどが重要です。
画面の覗き見対策として、座席配置やパーテーションの有無もチェックしておくとよいでしょう。書類や端末の保管については、ロッカーの有無や施錠の可否、持ち帰りが前提かどうかを確認してください。
また、入退室管理の方法も把握しておく必要があります。カードキーや防犯カメラ、受付の有人時間などが、セキュリティレベルに影響します。さらに、事故時の責任範囲について、規約の免責事項や紛失時の対応を契約前に確認しておきましょう。
5. コワーキングスペースを利用した起業・開業の進め方
実際にコワーキングスペースを利用して起業や開業を進める際は、計画的に準備を進めることが重要です。事業要件の整理から行政手続き、業務運用の整備まで、段階を追って進めることでスムーズに事業をスタートできます。ここでは、具体的な進め方を順を追って解説します。
5-1. 事業要件の整理
まず、事業形態を確定しましょう。個人事業主として始めるのか、法人として設立するのか、いつ切り替えるのかを決めておくことが大切です。
許認可の有無や個人情報の扱い、来客頻度など、場所に関わる要件を洗い出してください。また、住所をどこまで公開するかも先に決めておきましょう。登記に使うのか、名刺やサイトに載せるのか、特商法表記として掲載するのかによって、必要なプランが変わります。
月の利用日数や時間帯、オンライン会議の頻度も確認しておくとよいでしょう。必要な設備として、会議室や個室、ロッカー、プリンタなどを優先順位で並べておくと、施設選びがスムーズになります。
5-2. 利用プランの選定
フリーデスク、固定席、個室のどれが要件を満たすかを基準に選びましょう。登記や住所利用が必要な場合は、対応プランを前提に候補を絞ってください。
料金は、月額費用に加えて従量課金を合算して比較することが大切です。会議室利用料や郵便転送費、ロッカー代などが別途かかる場合もあるため、総額で判断しましょう。
また、利用プラン以外にも通勤経路や稼働時間帯の混雑状況も確認しておくとよいでしょう。自宅や顧客先からの移動がしやすいか、利用したい時間帯に席が確保できるかを見学時にチェックしてください。
5-3. 契約手続きの準備
施設が求める提出物を事前に整理しておきましょう。本人確認書類は必須で、法人の場合は登記事項証明書などが求められることもあります。
契約名義として個人か法人かを決め、支払い手段も揃えておいてください。請求書払いやクレジットカード払いなど、施設によって対応が異なります。
規約で必ず確認すべき箇所として、登記や住所利用の条件、通話、撮影、来客などの禁止事項、免責や損害賠償の範囲、解約やプラン変更の条件があります。契約前にしっかり目を通しておきましょう。
5-4. 住所利用の設定
住所表記を統一しておくことが重要です。建物名やフロア、部屋番号など、施設のルールに合わせた形式で統一してください。
郵便物の宛名ルールも決めておきましょう。屋号を使うのか、法人名にするのか、個人名を併記するのかなど、受取に支障が出ないよう整理してください。また、公開する媒体ごとに住所を反映する必要があります。名刺やサイト、請求書、契約書、特商法表記など、漏れがないように確認しましょう。
加えて、郵便受取の運用として通知方法や受取可能時間、保管期限を自分の生活に合わせて設計してください。解約や移転が起きた場合に変更が必要な箇所をメモしておくと、万が一の際もスムーズに対応できます。
5-5. 行政手続きの実行
個人事業の場合は、開業届や青色申告承認申請などの必要書類を整理しましょう。法人の場合は、定款作成や設立登記、税務関係の届出など、期限のある手続きを先に押さえてください。
納税地や事業所の扱いで迷う場合は、先に税務署に相談しておくと手戻りを減らせます。許認可が必要な業種では、場所要件の確認、施設選定、申請の順で進めることが大切です。
口座開設や補助金申請で住所証明が必要になる可能性もあります。契約書類は大切に保管しておきましょう。
5-6. 業務運用の整備
郵便物や書類、印鑑の管理方法を決めておきましょう。持ち帰るのか、ロッカーに保管するのか、電子化するのかを明確にしてください。
オンライン会議の場所や予約ルールも固定しておくとスムーズです。また、来客時の導線として、受付から会議室への案内、支払いの流れを確認しておきましょう。そのほか、情報管理の最低ラインも決めておくことが大切です。覗き見対策やWi-Fiの使い方、画面ロックの徹底など、基本的なセキュリティ対策を講じてください。
さらに、施設が使えない日に備えて、代替手段を用意しておくと安心です。満席や休館日でも業務が止まらないよう、計画しておきましょう。
6. まとめ
コワーキングスペースは、起業や開業の初期段階でオフィスコストを抑えながら事業を始められる有効な選択肢です。自宅住所を公開せずに事業用の住所を取得できる場合もあり、プライバシーや信頼性の面でメリットがあります。
一方で、すべての施設やプランで登記や住所利用が可能なわけではありません。また、許認可が必要な業種では事務所要件を満たせない場合もあるため、事前の確認が不可欠です。郵便物の受取体制や来客対応設備、セキュリティ対策なども、業務内容に応じて慎重に検討しましょう。
施設選びでは、登記対応の有無や料金構造、個室や固定席の要否、会議室の予約状況などを総合的に比較してください。契約前に規約をしっかり確認し、解約時の対応や禁止事項も把握しておくことが大切です。
起業や開業を成功させるには、事業要件を整理し、適切なプランを選定し、行政手続きと業務運用を計画的に進めることが求められます。コワーキングスペースを上手に活用し、事業の立ち上げをスムーズに進めましょう。
「クロスコープ」のバーチャルオフィス一覧はこちら
「クロスコープ」のレンタルオフィス一覧はこちら
▼ 内覧申し込みはこちらから。いつでもお気軽にどうぞ。