オフィスの選び方は?基本のポイントと種類別のメリット・デメリット

2026年1月6日 2026年1月1日

オフィスの選び方は?基本のポイントと種類別のメリット・デメリット

オフィスは、従業員が集まって働く場所であると同時に、採用・営業・ブランドイメージを左右する「社外への顔」でもあります。どのエリアに、どの規模で、どの条件で構えるかによって、事業の動きやすさが大きく変わってきます。
一方で、賃料や立地だけを優先して選んでしまうと、数年以内に「手狭になった」「使い勝手が悪い」「更新条件が厳しい」といった問題が表面化し、移転や追加コストに悩まされるケースも少なくありません。
そこで本記事では、オフィスを検討する経営者・担当者・個人事業主の方向けに、オフィスの選び方のポイントを解説。さらに、オフィスの種類ごとのメリットやデメリットも解説します。
オフィス選びに悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

【目次】
1. オフィス選びは事業の成長戦略に直結する要素
2.オフィスを選ぶ際に考えるべき5つの基本ポイント
3.オフィス選びの際にチェックすべきポイント
4.オフィスの種類別のメリット・デメリット
5.契約時にトラブルを避けるための注意点
6.まとめ

オフィスの選び方は?基本のポイントと種類別のメリット・デメリット

オフィスは単なる作業場所ではなく、事業の成長を左右する経営資源です。適切な立地・設備・契約条件を確保できれば、採用力や営業効率、ブランドの信頼性が向上します。
逆に、判断を誤ると移転コストや業務停滞が発生し、成長のブレーキになる可能性もあります。例えば、駅からの距離が遠いと来客対応や面接設定が不利になり、設備が不足しているとIT機器の導入やレイアウト変更に無駄な手間が生じるでしょう。
そのため、初期コストだけで判断するのではなく、1〜3年後の組織規模や事業計画を踏まえ、成長を支える拠点として適切かどうかを見極める必要があります。 将来の拡張性を考慮した選択こそが、長期的な経営安定につながるでしょう。

レンタルオフィスで登記利用が可能か知りたい方は、『レンタルオフィスで法人登記できる?メリット・注意点を詳しく解説』をご参照ください。

オフィスを選ぶ際には、注目しておきたいポイントがあります。ここでは、オフィスを選ぶ際に考えるべき5つの基本的なポイントを紹介します。

オフィス選びでの立地とアクセスは、業務効率と採用活動の双方に影響する重要な要素です。関係者がスムーズに来訪できる環境を整えることで、商談の進行や面接対応に無駄が生じにくくなります。
例えば、駅徒歩3分のオフィスであれば来訪者が迷いにくく、急な打ち合わせにも対応しやすいでしょう。また、通勤しやすいことで採用にも良い影響を与える可能性があります。
ただし、都心部では賃料が高くなるため、利便性とコストのバランスを精査する必要があります。逆に郊外エリアでも、バス路線の充実や駐車場の確保があれば、来客が多い業種では十分に選択肢となるでしょう。
立地は毎日の運用に直結するため、短期のコストだけでなく「事業が成長したときにも使い続けられるか」を基準に判断してください。

オフィス選びでは、賃料だけで判断せず「初期費用を含めた総額」で比較することが重要です。
月々の賃料が低くても、保証金・礼金・共益費・仲介手数料・内装費などが重なると想定以上の出費になるケースも少なくありません。
例えば、賃料が20万円の物件であっても、6〜12か月分の保証金が必要となれば、初期費用として120万〜240万円が発生します。スタートアップ期には、レンタルオフィスや短期契約で初期費用の負担を抑える方法も有効です。 固定費を抑えて資金に余裕を持たせることで、経営の安定にもつながります。

オフィスの広さとレイアウトは、日々の業務効率と将来の人員増加の両方に影響する重要な要素です。現在の従業員数だけでなく、1〜2年後の増員計画も踏まえて検討しましょう。
一般的には1人あたり2〜3坪程度が必要とされています。広さを確認する際には、会議室や共有スペースも考慮して検討してください。さらに、導線設計や採光・天井高などが業務効率と快適性を左右します。 レイアウト変更の自由度が高い物件ほど、業務の変化に応じて長期的に柔軟な利用が可能です。

オフィスの設備とセキュリティ環境は、業務効率だけでなく、企業としての信頼性にも影響する重要な要素です。設備が不十分な物件を選ぶと、日常業務の停滞や予期せぬ追加コストが発生しやすくなります。
まず、電源容量・通信環境・空調などの基礎設備が整っているかどうかを確認しなければなりません。特にIT機器を多く使用する企業では、電源が不足すると増設工事が必要になり、コストと時間の両方がかかります。
顧客情報や機密情報を扱う企業では、入退室管理システムや監視カメラ、セキュリティゲートの有無といったセキュリティ面のチェックも欠かせません。打ち合わせや来客が多い業種では、受付の印象や共用スペースの清潔感も企業価値に影響します。
加えて、オフィスや建物の災害対策も見落とせません。耐震構造や非常口の配置、停電時の対応など、非常時のリスクを軽減する仕組みが整っているか確認が必要です。
設備とセキュリティは「業務が止まらない環境を維持できるか」を基準に検討することで、長期的な安定運用につながります。

オフィス契約では、契約形態と期間を正しく理解しておくことが後々のトラブルや無駄なコストを防ぐために重要です。
一般的な契約には「普通借家契約」と「定期借家契約」があります。普通借家契約は更新が可能で長期利用に適しており、安定した拠点を構えたい企業向けです。
一方、定期借家契約は更新前提ではないため、短期利用や期間が明確なプロジェクト型の事業には向いています。ただし、中途解約が制限される場合が多く、移転タイミングを柔軟に調整しにくい点には注意が必要です。
また、原状回復義務の範囲は物件によって差があります。途中解約や更新に条件が設けられているケースもあるため、契約前に更新や解約の際に発生する可能性がある費用を確認しておきましょう。
契約形態と期間を正しく把握し、事業計画に合わせた選択を行うことで、移転・拡張・縮小といった変化にも対応しやすい運用が可能です。

オフィスの選び方は?基本のポイントと種類別のメリット・デメリット

オフィスを選ぶ際には、確認しておきたいポイントがあります。ここでは、オフィス選びの際にチェックすべきポイントを解説します。

周辺施設の充実度は、日常業務の効率と従業員満足度の双方に影響します。
銀行や郵便局、飲食店といった生活インフラがオフィス近くに揃っていることで外出時間を短縮でき、業務を中断するストレスを減らせます。特に小規模企業では、一人が複数の役割を兼任するケースが多く、移動時間の削減がそのまま生産性向上につながるのです。
例えば、近くに銀行があれば経理担当者が必要な手続きを短時間で済ませられ、郵便局が徒歩圏内にあれば発送作業の手間を削減できるでしょう。また、商談の合間に利用できるカフェやホテルがあると、急な打ち合わせや来客対応にも柔軟に対応できます。
さらに、周辺施設の利便性は採用力や従業員満足度にも影響します。周辺施設は業務を支える外部資源として捉え、日常業務の流れを踏まえて実際に利用シーンを想像しながら検討することが効果的です。

オフィス周辺の治安や環境は、従業員の安全だけでなく取引先からの信頼にも影響する重要な要素です。
治安は犯罪発生件数だけで判断せず、街灯の有無、夜間の人通り、周囲の建物の用途など総合的に確認することが大切です。例えば、昼間は人が多く賑わうエリアでも、夜になると急に静かになり、女性従業員が一人で帰るのが不安になる地域もあります。内覧時には昼と夜の両方で訪れ、街の雰囲気の違いを把握しておくと安心です。
また、騒音・臭気・交通量といった環境要因も日常業務に影響します。幹線道路沿いで騒音が強い物件は、電話対応やオンライン会議に支障が出ることもありますし、飲食店の密集地域では臭いが窓から入り込む場合もあるでしょう。
安全で落ち着いた環境にあるオフィスを選ぶことが、従業員の生産性と定着率の向上にもつながります。

オフィス住所のブランド力は、取引先や求職者に与える第一印象を左右する要素です。
例えば、都心のビジネス街や一等地の住所は名刺交換や問い合わせ対応の段階から「しっかりした企業」という印象を持たれやすく、商談の入りや採用活動にも良い影響を得られる可能性があります。ブランド力は「実態を知る前の信用」を左右するため、BtoBの新規営業が多い企業にとっては特に重要です。
ただし、ブランド力の高い住所は賃料も上がるため、費用対効果の判断が欠かせません。業務の大半がオンラインで完結する企業や、来客頻度が少ない業種では必ずしも一等地である必要はなく、利便性やコストのバランスを優先したほうが合理的です。

光回線やLAN配線の有無・通信速度・引き込み工事の可否といったインフラについても事前に確認しておきましょう。インフラが不十分な物件では、オンライン会議の途切れや機器トラブルが頻発し業務効率が低下する可能性があります。
まず確認すべきは電源容量です。PC・複合機・サーバー・空調など、オフィスでは多くの機器を同時稼働させます。電力が不足しているとブレーカーが落ちやすく、業務に支障が出るケースも考えられるでしょう。
通信環境も同様に重要です。光回線の引き込み可否、最大通信速度、共有回線の場合の混雑状況などを確認しなければなりません。特にクラウドサービスを常用する企業では、通信が安定しないだけで業務全体に遅延が生じます。
電源と通信インフラは、日々の業務を止めないための土台です。運用安定性を基準に判断することで長期的なトラブルを避けられます。

オフィスの空調・換気環境は、従業員の集中力や体調に直結するため、快適性と運用コストの両面で慎重に確認すべき項目です。
空調方式には大きく「個別空調」と「中央管理空調」があり、個別空調は部屋ごとに温度調整ができます。一方、中央管理空調はビル全体で温度が決まるため、細かな調整ができず、暑い・寒いといった不満が生じやすい点に注意が必要です。
また、夜間や休日は空調が使用できない物件もあり、繁忙期に休日出勤が発生する企業では業務に支障が出ることもあります。
換気設備も重要です。換気性能が弱いオフィスでは空気がこもりやすく、集中力の低下や頭痛を引き起こすことがあります。テナントビルの場合窓が開けられない物件もあるため、機械換気の性能を事前に確認することが欠かせません。
空調・換気は「快適に働ける環境を維持できるか」を測る基準となります。設備の仕様だけでなく、使用ルールや稼働時間も含めて確認し、日常業務に無理がないか見極めることが重要です。

レイアウトの自由度は、事業の変化に合わせてオフィスを最適化できるかを左右します。
まず確認すべきは、間仕切りの設置・撤去が可能か、壁面の工事が許可されているかといった条件です。例えば、柱の位置や配管ルートが制約になる物件では、希望する動線を実現できず、使い勝手にストレスが生じる可能性があるでしょう。
一方、レイアウトの自由度が高い物件は、増員やフリーアドレス化、会議室の増設など、組織の成長に合わせた柔軟な運用が可能です。
レイアウトは「今の働き方」だけでなく「1〜2年後にどう働いているか」を基準に考えることが重要です。成長に合わせた空間変更が容易なオフィスを選ぶと、運用コストを抑えやすいでしょう。

更新料や解約条件は、オフィス運用の柔軟性とコスト管理に直結する重要なポイントです。
まず確認すべきは、更新料の有無と金額です。物件によっては賃料1か月分に相当する更新料が必要なケースもあり、長期運用を前提とする企業では数年単位で見たときの総コストに大きく影響します。
さらに注意したいのが、中途解約の可否です。特に定期借家契約では中途解約ができないことも多く、事業拡大に伴う増床や働き方改革による縮小が行いにくくなります。
退去時には原状回復義務が発生するため、壁面・床材・配線工事など、どこまでが負担範囲なのかを事前に明確にしておきましょう。曖昧なまま契約すると、予期しない高額請求につながるケースもあります。
更新料や解約条件を正しく把握し、将来の事業計画に支障が出ない契約を選ぶことが、安定したオフィス運用につながります。

オフィス周辺にどのような企業が集まっているかは、自社の信頼性やビジネス機会に影響するため重要です。同業種や関連業種が多く立地しているエリアは特有の商習慣やネットワークが形成されており、企業間での紹介・協業が生まれやすい環境です。
例えば、IT企業が集積するエリアでは最新のサービスに触れやすく、専門スキルを持つ人材も集まりやすいため採用活動にプラスに働きます。
また、金融系企業が多い地域では、来客対応の質が求められるため、エントランスや受付の印象が強く影響します。周囲の企業が築くイメージが、自社の外部評価にも反映されるため、業界によっては相性の良いエリア選びが重要です。
特定の業種が集中するエリアへのオフィス設置は、営業と採用の両面で効果があります。

駐車場や駐輪場の有無は、来客対応や従業員の通勤手段に影響するため、業務のスムーズさを左右する重要な要素です。
まず確認すべきは「建物専用の駐車スペースがあるか」「近隣にコインパーキングが十分にあるか」です。専用駐車場がない場合、来客のたびに近隣パーキングを案内する必要があり、満車が多いエリアでは商談時間に影響が出ることもあります。
駐輪場についても同様に、従業員の通勤手段によっては欠かせない要素です。自転車やバイクの駐輪場所が確保されていない物件では、路上駐輪で近隣トラブルが発生する恐れがあります。
駐車場・駐輪場は運用面まで含めて事前に確認することで、ストレスのない業務環境を維持できます。

災害リスクは、オフィスの継続性と安全性を確保するうえで欠かせない視点です。
まず確認すべきは、自治体が公開しているハザードマップです。洪水リスクの高い地域では、地上階の浸水や電気設備の故障が発生する可能性があり、サーバーやデータを扱う企業では特に影響が大きくなります。
また、液状化リスクのあるエリアでは建物の傾きや地盤沈下が懸念され、長期的な安全性に不安が残ります。火災リスクについても、周辺の建物密度や用途によって被害の広がり方が変わるため、街全体の環境を把握しておくことが重要です。
さらに、高層ビルの場合は避難経路や非常階段の位置、停電時のエレベーター停止など、災害時にどのように行動すべきかを事前に確認する必要があります。非常用照明や防火設備の有無、定期点検の実施状況も安全性を判断する基準のひとつです。
災害リスクは日常では見落とされがちですが、一度発生すると事業継続に直接影響します。立地と建物構造の両面からリスクを把握し非常時にも事業を守れる環境を選ぶことが、長期的な安定につながります。

オフィスの選び方は?基本のポイントと種類別のメリット・デメリット

オフィスにはさまざまな種類があり、それぞれにメリット・デメリットがあります。ここでは、代表的なオフィスの種類とメリット・デメリットを解説します。

賃貸オフィスは、自由度の高い空間設計ができる点が大きな強みです。自社の働き方や事業内容に合わせて内装・設備を整えられるため、長期的に安定した拠点を確保したい企業に向いています。
ただし、初期費用やランニングコストが高くなりやすい点には注意が必要です。保証金、内装工事費、原状回復費など、入居時と退去時の負担が大きく、特にスタートアップや資金に余裕のない企業では負担となりやすい側面があります。
賃貸オフィスは、「自由度」「信頼性」「長期運用」を重視する企業に適しており、事業規模と資金計画に合わせて慎重に検討することで効果を発揮します。

レンタルオフィスは、家具・通信環境・会議室などがあらかじめ整っており、契約後すぐに業務を開始できる点が大きなメリットです。特に創業期や少人数体制の企業では、内装工事や設備投資の手間を省きながら、必要最小限のコストで事業を立ち上げられます。
一方で、月額費用はシェアオフィスやバーチャルオフィスより高めになる傾向があります。また、レイアウト変更の自由度が低く、企業独自の空間づくりが難しいケースも少なくありません。
レンタルオフィスは、「今すぐ働ける環境が必要」「初期費用を抑えたい」「契約期間を短くしたい」といったニーズに適しています。特にスタートアップ、プロジェクトベースの事業、フリーランスのチーム利用など、事業フェーズが変化しやすい組織にとって有効な選択肢といえるでしょう。

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シェアオフィスは、複数企業が共用スペースを利用することでコストを抑えられる点が最大の特徴です。必要な席数だけを確保し会議室やラウンジを共有するため、初期費用をほぼかけずに業務をスタートできます。
また、他社との交流機会が多いことも魅力の一つです。スタートアップ企業やクリエイターが集まる施設では、偶発的なコラボレーションが生まれたり、情報交換が活発に行われたりする環境が整っています。特に新規事業の立ち上げ期では、ネットワーク形成にも役立つでしょう。
しかし、シェアオフィスには注意点もあります。まず、機密性が低くなりやすく、電話やオンライン会議が隣席に聞こえやすい場合があります。また、静音性が確保できないと、集中が必要な業務が多い企業にはストレスとなるでしょう。
シェアオフィスは、「低コスト・フレキシブルに働きたい」企業に適しています。業務内容との相性を踏まえ、機密情報を扱う頻度や集中作業の多さを基準に選ぶことが重要です。

バーチャルオフィスは、事業用の住所や法人登記、郵便物の受取・転送などを低コストで利用できる点が大きな魅力です。実際に作業スペースを持つ必要がない業種であれば、家賃や設備費を最小限に抑えながら、信頼性のある住所を確保できます。
ただし、バーチャルオフィスは実態のあるオフィスではないため、来客対応が必要な業種や対面型ビジネスには不向きです。また、一部の金融機関や取引先は、住所がバーチャルオフィスである場合に審査を慎重に行う傾向があり、事業内容を丁寧に説明する必要があります。業種によっては許認可の取得に制限が生じるケースもあるため、用途に応じた選定が欠かせません。
バーチャルオフィスは「住所を確保したいが固定費は抑えたい」企業に向いた仕組みです。事業内容との相性を見極めることで、効率的な運用が可能になります。

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自宅オフィスは、初期費用をほとんどかけずに事業を開始でき、通勤時間がゼロになる点が大きなメリットです。特に個人事業主や創業直後の事業者にとっては、固定費を抑えながら事業基盤を整えられるため、資金繰りの安定に役立つでしょう。
しかし、自宅オフィスでは生活空間と仕事空間の境界が曖昧になりやすく、オンオフの切り替えが難しくなることがあります。また、家族の生活音が業務に影響するケースもあり、特にオンライン会議が多い職種ではストレスとなる場面が増えます。
加えて、自宅住所を公開する必要がある業種では、プライバシーの観点でリスクが発生します。特定商取引法に基づく住所公開が必要なネットショップ運営者などは、住所公開の影響を慎重に判断しなければなりません。
自宅オフィスは「最小コストで事業を始める」点では優れていますが、長期的な運用には生活環境とのバランスを踏まえた判断が求められます。

契約時にトラブルを避けるためには、チェックしておくべきポイントがあります。ここでは、トラブルを避けるための注意点を解説します。

契約内容の事前確認は、オフィス契約におけるトラブルを防ぐための最重要ポイントです。
まず押さえるべきは、契約形態が「普通借家契約」か「定期借家契約」かです。普通借家契約は更新が可能で長期運用に向く一方、定期借家契約は更新前提ではなく、期間満了後は退出が求められる場合があります。中途解約が制限されているケースも多いため、事業の成長フェーズと契約期間の整合性を確認することが欠かせません。
さらに、違約金や再契約条件、更新料の有無などは後々のコストに直結します。契約前にオーナーや管理会社から口頭で説明される内容が、必ずしも書面に反映されているとは限らないため、細かな部分まで契約書に記載されているかを慎重に確認してください。メールや書面での記録を残しておくことで、トラブル発生時の判断材料になります。
契約内容は、わからないまま進めてしまうと後から取り返しがつかない部分です。事業計画と照らし合わせながら納得できる条件で契約しましょう。

原状回復と保証金の取り扱いは、退去時のトラブルが最も発生しやすい領域であるため、契約前に細部まで確認しておく必要があります。
原状回復とは、入居時の状態に戻すことを指しますが、どこまでをテナント負担とするかは物件ごとに異なります。例えば、壁紙の張り替え・床材の補修・照明器具の交換など、通常使用の範囲で生じた摩耗まで請求対象になるケースもあります。
さらに、内装工事を行った場合、撤去費用や追加工事が必要となり、数十万円〜数百万円規模になることも珍しくありません。こうした費用は、契約時の説明が不十分なまま進むと、退去段階での認識のズレとして問題化しやすい部分です。
保証金についても同様で、返還条件が契約書にどのように記載されているかを必ず確認する必要があります。保証金から修繕費を差し引く方式が一般的ですが、曖昧な契約では返還額が大幅に減額されるケースも珍しくありません。特に、契約書に記載のない独自ルールを持つオーナーもいるため、書面で明文化することが不可欠です。
契約前に負担範囲を明確にしておくことで、退去時のトラブルを未然に防ぎ、安心してオフィス運用を継続できます。

オフィス選びでは、契約時の条件だけでなく「契約後の運用が現実的に成立するか」を見据えて判断することが重要です。
まず確認したいのは、増員・縮小といった組織変化にどこまで柔軟に対応できるかです。席数がギリギリの状態では、採用計画を見直したりサテライトオフィスを用意する必要が生じたりと、追加の運用負担につながります。逆に、スペースが広すぎると空調費や共益費が無駄に増え、固定費の圧迫を招きます。
次に、看板設置や内装変更の可否も重要です。ビルによってはデザインや施工に厳しい制限があり、ブランド表現や動線改善が思うように行えないことがあります。また、再契約や更新の条件も事前に把握しておきましょう。
事業の成長速度や働き方の変化を踏まえ、無理のない運用ができる物件を選ぶことが、長期的な安定につながります。

オフィス選びは、単なる物件探しではなく、事業の成長を支える環境づくりです。
立地・設備・契約条件といった基本要素に加え、周辺環境や災害リスクなど、日々の運用に影響する視点を総合的に判断することで、長期的に無理のない拠点運用が実現します。
最も重要なのは「今ちょうど良い」ではなく「1〜3年後も事業を止めずに運営できるか」という視点です。契約後の運用を見据えた判断こそが、移転リスクやコストの増大を防ぎ、日常業務の安定につながります。 この記事を参考に、自社に合うオフィスを探してみてください。

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