「路地裏の名店」のような社労士事務所を目指して──社会保険労務士法人marBeeの仕事観
社会保険労務士法人marBee
伊藤様
山本様
・ご利用拠点:クロスコープ渋谷ネクストサイト
・入会時期:2026年2月~

社労士業務の枠を超えた支援を目指して法人を設立
― まずは法人設立のきっかけや創業の背景について教えてください。
(伊藤様)社会保険労務士法人marBeeは、2025年8月に設立しました。現在は社会保険労務士法人として、企業の人事労務業務を中心にご支援しています。私は26歳頃に社会保険労務士資格を取得し、その後は社会保険労務士事務所に勤務しながら、労務業務に携わってきました。その後、事業会社の労務担当としてIPO準備などにも関わる機会があり、企業側の立場から社労士サービスを受ける経験をしました。その中で感じたのは、一般的な社労士サービスは手続き代行や給与計算などが中心で、企業の業務フローや内部の仕組みまで踏み込んで支援するケースが少ないという点でした。実際の企業の現場では、制度やルールだけではなく、業務の進め方や仕組み自体に課題があることも多いと感じていました。そうした経験から、単なる手続き代行ではなく、企業の業務フローの改善や仕組みづくりまで支援できる社労士法人を作りたいと考えるようになりました。実は法人設立以前から同じメンバーで社労士事務所として活動しており、クラウドシステム導入や運用支援などを行ってきましたが、より深く企業の業務に入り込んだ支援を行うため、新たに社会保険労務士法人として設立したという背景があります。
業務フロー改善やDX支援まで踏み込む社労士サービス
― 具体的にはどのような支援を提供されているのでしょうか。
(伊藤様)私たちのサービスの特徴は、単にシステムを導入することではなく、「そのシステムを使ってどう業務を回していくのか」まで含めて支援する点にあります。企業によって業務フローはそれぞれ異なりますし、同じツールを導入しても運用方法によって成果は大きく変わります。そのため、私たちはクライアント企業の担当者の方と直接コミュニケーションを取りながら、業務の進め方やフローを整理し、どのようにシステムを活用すれば効率化につながるかを一緒に考えていきます。メンバーそれぞれが担当企業と対話を重ねながら、業務の全体像を理解した上で改善を進めていくことを大切にしています。システム導入自体は手段の一つであり、最終的な目的は業務が円滑に回る仕組みを作ることです。企業の実務に寄り添いながら、現場に合った形で仕組みを整えていく支援を行っています。
大規模企業の労務課題にも対応
― どのような企業からのご相談が多いのでしょうか。
(伊藤様)私たちが支援している企業は、世の中の基準で見ると大企業とは限らないかもしれませんが、社労士が関わる業務規模としては比較的人数の多い企業が多いです。従業員数でいうと、300〜500名規模の企業がボリュームゾーンで、場合によっては1000名以上の企業を支援することもあります。このような企業では、システム導入後の運用や業務フローの整理に課題が生じるケースが多く見られます。従業員数が多いほど労務担当者の人数も増え、業務の進め方が部署ごとに異なるなど、運用が複雑になりやすいためです。そのため、システム導入だけでなく、業務の進め方自体を見直す必要があるケースも少なくありません。そうした状況に対して、私たちは業務の棚卸しから改善までを一緒に進めていく支援を行っています。

システム導入後の運用に悩む企業
― 実際に多いご相談内容はどのようなものですか。
(伊藤様)最近特に多いのは、「システムを導入したものの運用がうまく回らない」という相談です。自社で導入したケースもあれば、他のベンダーを通じて導入したケースもありますが、システムを入れただけでは業務が整理されない場合もあります。企業の担当者の方からは、「何から手を付ければいいのか分からない」「どういう順番で進めればいいのか分からない」といった声をいただくことが多いです。日々の業務が忙しい中で、業務改善を進める余裕がないというケースも少なくありません。そうした課題に対して、まずは業務全体を整理し、どこに問題があるのかを明確にします。その上で、システムの活用方法や業務フローの改善方法を提案し、実際の運用までサポートする形で支援しています。
クライアントへの「愛着」を大切にする姿勢
― お客様から選ばれている理由はどこにあるとお考えですか。
(伊藤様)サービスの特徴としては、第三者の立場から企業の課題を整理し、全体の流れを見ながら支援できる点が評価されているのではないかと思います。ただ、それ以上に大切にしているのは、お客様に対する向き合い方です。メンバーの間でよく話しているのは、「お客様にどれだけ愛着を持って取り組めるか」という点です。知識やスキルはもちろん必要ですが、それだけでは十分ではありません。お客様の状況を深く理解し、本当に必要な支援を考えるためには、信頼関係や思い入れも重要だと思っています。最終的にお客様が継続してくださるかどうかは、そうした姿勢が伝わるかどうかにかかっているのではないかと感じています。メンバー全員がそれぞれ担当するお客様に対して愛着を持って取り組んでいることが、私たちの強みだと思います。
実務の現場で大切にしていること
― 日々の業務の中で大切にしていることを教えてください。
(伊藤様)技術的な面では、お客様からの相談内容と回答がずれないようにすることをとても大切にしています。相談は抽象的な形でいただくことも多いので、本当に求められていることを正確に理解し、それに対する回答やアウトプットを提供することが重要だと考えています。またマインド面では、「何があっても最後までやり切る」という姿勢を大切にしています。企業の業務改善は一度で終わるものではなく、途中で想定外の課題が見つかることもあります。それでも最後まで責任を持って取り組むことが、信頼関係につながると考えています。
相手の立場に立って伝えることを大切に
― 山本様は業務の中でどのような点を意識されていますか。
(山本様)私は社会保険の手続きなどで顧問先の担当者とやり取りすることが多いのですが、相談内容としては制度や手続きについての質問をいただくことが多いです。実務を重ねていくと、どうしても自分の中では当たり前になってしまう知識が増えていきます。ただ、お客様にとっては初めて聞く内容であることも多いので、相手の立場に立って分かりやすく説明することを大切にしています。どのように伝えれば理解しやすいかを考えながら、できるだけ噛み砕いて説明するように心掛けています。当たり前のことではありますが、そうした姿勢が信頼関係につながると感じています。

AI時代における社労士の役割
― AIの普及など、業界の今後についてはどのように考えていますか。
(伊藤様)AIの普及によって、これまで社労士が担ってきた業務の一部は変化していくと思います。すべてがなくなるわけではありませんが、単純な代行業務などは徐々にAIに置き換わっていく可能性があると考えています。その中で重要になるのは、お客様が本当に解決したい課題を理解し、その解決に向けた道筋を示せるかどうかだと思います。課題を整理し、必要な施策を提示し、実行まで伴走できるような役割がこれからの社労士には求められるのではないでしょうか。AIを活用しながらも、人だからこそできる価値提供をどう実現するかが重要になると考えています。
クロスコープを選んだ理由
― クロスコープをご利用いただくことになった背景を教えてください。
(伊藤様)以前利用していたレンタルオフィスが退去しなければならない状況になり、新しいオフィスを探すことになったのがきっかけです。その中で、主要駅からのアクセスの良さやオフィスの清潔感などを重視して検討しました。私たちの事務所は女性メンバーが多いため、オフィス環境の清潔感はとても重要なポイントでした。実際に見学した際に、施設の雰囲気が良く、安心して利用できそうだと感じたことが決め手になりました。
オフィス環境が仕事のモチベーションにも
― 実際に利用されてみていかがでしょうか。
(山本様)以前のオフィスは少し手狭に感じていたのですが、今はスペースにも余裕があり、働きやすくなったと感じています。フリースペースなどもきれいで、まだ十分に活用できていない部分もありますが、環境としてとても気に入っています。また、ドリンクサービスや共用スペースの雰囲気なども良く、仕事をする上でのモチベーションが上がると感じています。オフィス環境が整っていると、出社すること自体が前向きな気持ちになります。
社会保険労務士法人marBee
社会保険労務士法人marBee様は、単なる労務手続きの代行にとどまらず、企業の業務フロー改善やシステム活用まで含めて伴走支援を行う、実務に深く入り込んだサービスを提供されています。お客様への「愛着」を大切にしながら、一社一社に向き合う姿勢がとても印象的でした。「路地裏の名店のような社労士法人を目指す」という言葉からも、規模の拡大だけではなく、長く信頼される存在であり続けたいという想いが感じられます。クロスコープとしても、今後のさらなるご活躍をサポートできることを嬉しく思います。
公式サイト準備中