「現場力×先端技術」で課題解決を実現 ― ゼネックコミュニケーションの挑戦
「現場力×先端技術」で課題解決を実現 ― ゼネックコミュニケーションの挑戦
牧野 様
・ご利用拠点:クロスコープ新橋
・入会時期:2025年6月~


業務効率化と価値創出を支援する“現場密着型”ITパートナー
― 貴社の事業概要についてお聞かせください。
(牧野様)弊社は、常駐型のシステム開発支援を軸にスタートし、現在ではIoT・DX・クラウドといった最先端技術を用いた受託開発、コンサルティングまで幅広い領域でお客様をサポートしています。特徴としては、単なる開発支援ではなく、現場に深く入り込むことで、業務課題を本質から捉えるスタイルを重視している点です。業務分析からプロトタイピング、開発・導入・運用まで、伴走型で対応することが強みです。
Amazon Web Services関連新規事業が第2の成長エンジンに
― 最近注力している新規領域についても教えてください。
(牧野様)ここ1〜2年で特に伸びてきているのが、AWS(Amazon Web Services、以下「AWS」)を活用したクラウドインフラ設計や導入支援の分野です。お客様側のニーズが高まっており、「オンプレミスからクラウドへ」「業務アプリのサーバレス化」「セキュリティやコスト最適化」といった具体的なテーマでのご相談が増えています。
この領域に対応すべく、社内でもAWS認定資格の取得支援やナレッジ共有を強化しており、現在は受託開発やフィールドエンジニアリングと並ぶ“第2の事業の柱”として確立しつつある状態です。中堅企業やスタートアップ向けのライトなクラウド構成から、大規模な基幹システムのインフラ構築まで幅広く対応しており、今後の成長が期待される分野として位置付けています。
クライアントの“課題を引き出す力”が選ばれる理由
― 他社との違いや御社ならではの強みはどこにあるとお考えですか?
(牧野様)やはり「人」による価値の提供ですね。弊社のエンジニアは、技術力だけでなく、現場での対話力や柔軟な対応力に長けていると自負しています。現場に常駐し、クライアントと信頼関係を築くことで、単なる「開発ベンダー」ではなく「パートナー」としての立ち位置を確立しています。問題を引き出し、共に解決していく姿勢は、特に長期的なお付き合いをいただいている企業様から評価いただいています。
お客様の課題とゼネックコミュニケーションの支援内容について
― どのようなお客様の、どのような課題を日々解決されているのでしょうか?
(牧野様)はい、私たちが支援しているお客様は主に中堅・中小企業のお客様で、課題として非常に多いのが「情報の分散管理」です。特に日本の企業文化では、どうしてもドキュメント文化が根強く残っていて、紙資料が多かったり、電子化されていても部署ごとや個人単位でExcelやWordファイルが散在しているケースが多いです。
そうなると、重要なノウハウや業務ナレッジが社内で共有されず、「あの件はAさんが個別対応していたけど、Bさんは知らなかった」といった情報の断絶が生まれてしまいます。これは非常にもったいないことですし、業務効率にも影響します。
そこで私たちは、まずそれらを一元的にデータ化して「可視化」します。そして、そのデータをAIによって呼び出せるように設計し、「こういう状況のとき、過去にどんな対応をしたか?」をチャットのように簡単に参照できるようにします。いわゆるナレッジマネジメントの強化ですね。
― それは、かなり現場にとっても使いやすい仕組みですね。
(牧野様)はい。現場の方が実際に使ってみることで、「この業務にもAIを活用できるかも」というアイデアが自然と湧いてきます。我々は「生成AI構築サービス」として初期費用30万円、月額5万円からご提供し、伴走しながら業務にAIをどう取り入れるかを一緒に探っていきます。
― 御社が提供しているのは技術というより“活用の伴走”なんですね。
(牧野様)まさにその通りです。技術を“入れること”ではなく、“使いこなせる状態をつくること”が私たちのミッションです。実際、そこが評価されて、導入企業様からの紹介でさらにお客様が広がっているのが現在の状況です。

採用方針は“技術よりも人間力”
― 今後の人材戦略についてもお聞かせください。
(牧野様)技術力だけでなく、いかに相手の立場に立ち、信頼関係を築けるか。そのような「人間力」を持った人材を採用・育成していく方針です。もちろん技術研修も行いますが、最も重視しているのは現場対応力です。弊社では、定期的な個別面談を重ねながらエンジニアの声を吸い上げ、長く活躍できる体制づくりにも力を入れています。
クロスコープを“東京での営業・開発拠点”として活用
― クロスコープを選んだ理由をお聞かせください。
(牧野様)機能と価格のバランスが非常に良かったというのが正直なところです。また、共用施設の使いやすさ、受付対応の丁寧さも安心材料になりました。また事業拡大を計画している弊社にとって、増員時の拡張性があるクロスコープはそれを支える重要な基盤になると考えました。

今後の展望:「自社サービス」開発と「関西から全国展開」へ
― 今後の事業展開について教えてください。
(牧野様)今後は受託開発だけでなく、自社の知見を活かしたSaaSやクラウドサービスの開発にも取り組みたいと考えています。また、京都・関西圏を起点としながら、東京・名古屋・福岡などへのエリア展開も視野に入れています。弊社の強みは「人が介在する価値提供」。
それを全国に広げていきたいですね。

「現場力×先端技術」で課題解決を実現 ― ゼネックコミュニケーションの挑戦
ゼネックコミュニケーション様の最大の強みは、表面的なIT導入支援ではなく、現場に深く入り込んで課題を“発掘”する力と、お客様の信頼を得ながら伴走し続ける人間力にあると強く感じました。単なるシステム提供企業ではなく、企業の中に入り込んで一緒に仕組みを作り、現場の声を活かして最適解を導く“共創パートナー”としての姿勢は、多くのクライアント企業にとって非常に頼もしい存在です。
また、近年ではクラウドやIoT、さらには生成AIの活用など、最先端技術を実業務にどう落とし込むかという実践的な知見とノウハウも蓄積されており、特に中堅・中小企業のDX推進におけるキープレイヤーとして存在感を高めています。Amazon Web Servicesの新規事業も着実に成果を上げており、今後さらに多くの企業課題を解決していかれることと思います。
クロスコープとしても、柔軟で自由度の高いワークスペースの提供を通じて、ゼネックコミュニケーション様の成長と挑戦を後押しし続けてまいります。これからもオフィスという「場」を越えて、皆様と共に成長していける存在でありたいと心から願っております。