現場に寄り添うITコンサルティングで、企業の変革を支援
ARCSTERIA CONSULTING株式会社
加藤様
・ご利用拠点:クロスコープ日本橋
・入会時期:2025年12月~

― まず、どのような事業を展開されているのか、特徴や提供価値について教えてください。
(加藤様)弊社では、大手企業を中心に、基幹システムの導入から運用・保守までを一貫して支援しています。会計、人事、物流といった、企業活動の根幹を支える領域を対象に、業務内容の整理から関わり、どの製品やシステムが業務に適しているのかを見極めるところから支援を行っています。その後、製品選定、導入プロジェクトの立ち上げ、実際の導入作業、そして導入後の運用・保守や改善対応まで、継続的に伴走する形が基本です。特徴として強く意識しているのは、システム導入そのものを目的にしないという点です。現場では、業務フローや組織体制、担当者ごとの役割分担などが複雑に絡み合っています。そうした背景を理解せずにITを導入すると、かえって業務負荷が増えてしまうケースも少なくありません。そのため弊社では、業務とITの両方を理解したうえで、「実際に現場で使われ続ける仕組み」をお客様と一緒に作り上げることを重視しています。
― ARCSTERIA CONSULTINGが特に力を入れている領域や強みは何でしょうか?
(加藤様)特に注力しているのは、SAPを中心とした基幹システム全般です。ただし、SAPだけに限定しているわけではありません。人事系ソリューションや、業務データを分析するBIツールなども含め、企業全体の業務を俯瞰した支援を行っています。導入の進め方としては、スクラッチで一からシステムを開発するよりも、既存のパッケージ製品を活用しながら、必要な部分を調整・連携していくケースが多いです。一から開発するとコストや期間が大きくなりがちですが、パッケージをうまく活用することで、現実的なコストとスケジュールで導入が可能になります。一方で、基幹システムと周辺システムのデータ連携など、要件を満たすために開発が必要な部分については対応できる体制も整えています。こうした柔軟な対応力が、弊社の強みだと考えています。
― 会社を立ち上げられた背景や、創業に至った経緯をお聞かせください。
(加藤様)大手企業で10年以上、ITコンサルティングの仕事に携わってきました。その中で、大規模な基幹システム導入や運用に関わる経験を積む一方で、「もっとお客様に寄り添った形で支援できるのではないか」と感じる場面が増えていきました。大きな組織では、多くの関係者が関わる分、意思決定や提案内容に制約が生じることもあります。現場では「こうした方が良い」と感じていても、それをそのまま実行に移すことが難しいケースもありました。そうした中で、現場で感じてきた課題やギャップを、自分自身の判断で解消できる環境を作りたいと考えるようになり、独立を決意しました。お客様にとって本当に必要な支援を、柔軟な形で提供したいという思いが、創業の原動力になっています。
― 起業当初、どのような苦労や課題がありましたか?
(加藤様)最も大きな課題は、顧客との接点づくりでした。大手企業の場合、実績のあるベンダーが選ばれやすく、立ち上げたばかりの会社が案件を獲得するハードルは決して低くありません。これまでIT業界で経験を積んできたとはいえ、会社としての実績が少ない状態では、なかなか選択肢に入れてもらえない現実がありました。現在は、これまで築いてきた人脈に加え、営業を支援してくれる外部の専門会社と連携しながら、少しずつ案件を増やしています。時間はかかりますが、一つひとつの案件に丁寧に向き合い、信頼を積み重ねていくことが重要だと感じています。
― 貴社がターゲットとしている企業やクライアント像について教えてください。
(加藤様)グローバルに展開している企業、特にメーカー企業を中心に支援しています。海外に複数の拠点や工場を持つ企業では、各国・各拠点で業務を統一し、データを同じ切り口で把握することが重要になります。そのため、基幹システムの役割は非常に大きく、導入や運用も複雑になりがちです。こうした企業では、単にシステムを動かすだけでなく、各国の事情や業務内容を踏まえた調整やマネジメントが求められます。そうした複雑な環境に対応しながら、全体を俯瞰して支援できる点が、弊社の強みだと考えています。

― グローバル対応のプロジェクトでは、どのような点が難しく、どのように対応していますか?
(加藤様)グローバル対応では、言語や時差、各国の業務慣習など、考慮すべき点が多くあります。例えば、システムの設定を一つ変更するだけでも、各国向けのマニュアル修正や、関係者への周知、運用ルールの調整など、多くの作業が発生します。また、リージョンごとに担当者や保守ベンダーが分かれているケースも多く、関係者間で認識を揃えること自体が大きなテーマになります。そのため弊社では、全体を俯瞰しながら調整を行い、関係者間の足並みを揃えることを重視しています。単なる技術対応だけでなく、プロジェクト全体のマネジメントが重要だと考えています。
― 同業他社と比べて、御社ならではの差別化ポイントはどこにあると考えていますか?
(加藤様)導入ベンダーの提案内容や実装が適切かどうかを確認する、いわゆる「セカンドオピニオン」の立場で支援するケースが多い点です。既に別のベンダーと契約しているものの、「価格とサービス内容が見合っていない」「現場の要望が十分に反映されていない」といった課題を抱えている企業からご相談をいただくことがあります。そうした場合に、現場に踏み込みながら状況を整理し、お客様側の立場で課題を整理・改善できる点を評価いただいています。単にチェックするだけでなく、実行まで支援できることが強みだと考えています。
― 昨今のIT・システム導入のトレンドや、業界全体の動きをどのように捉えていますか?
(加藤様)DXやIT化の流れは、今後も継続していくと考えています。特に、業務内容を理解したうえでシステムを扱える人材は不足しており、そのニーズは今後さらに高まっていくと感じています。システムだけ、業務だけ、という分業ではなく、その両方を理解しながら支援できる人材や体制が、これからのITコンサルティングには求められているのではないかと思います。
― AI活用が進む中で、基幹システムやコンサルティング業務への影響をどう見ていますか?
(加藤様)AIは、大量のデータ分析や文章処理など、得意な領域に特化して活用されていくと考えています。すべての業務が自動化されるわけではなく、基幹システムと連携しながら、人とAIが役割分担する形が現実的だと思います。特に、日本では今後人口減少が進む中で、業務の省力化や効率化は重要なテーマになります。その中で、AIをどこにどう組み込むかを見極めることが、今後のポイントになると感じています。
― 中小企業や、これからDXを進めたい企業に対しては、どのようなアドバイスをされていますか?
(加藤様)まずは、現在行っている業務の棚卸しを行い、コア業務とノンコア業務を整理することが重要だと考えています。ITを導入する前に、「この業務は本当に必要なのか」「どこを効率化すべきなのか」を見極めることが大切です。IT導入ありきで進めてしまうと、結果的に業務が複雑になるケースもあります。業務起点で整理したうえで、必要な部分にシステムやツールを取り入れていくことが、DXを進める上でのポイントだと思います。

― クロスコープを選んだ理由と、どのように活用していますか?
(加藤様)価格とサービスレベルのバランスが良く、必要な機能を過不足なく利用できる点が決め手でした。現在は、主に採用面接の場として利用しており、必要に応じて打ち合わせなどにも活用しています。オンライン中心の働き方の中で、リアルに使える拠点として役立っています。
― 今後の事業展開やビジョンについてお聞かせください。
(加藤様)今後は人員体制を整えながら、現在行っている事業を着実に成長させていきたいと考えています。また、既存の基幹システムと連携するAI関連の取り組みにも、段階的に挑戦していきたいと思っています。現状あるシステムを活かしながら、より効率的な運用につながる形を模索していく予定です。
ARCSTERIA CONSULTING株式会社
ARCSTERIA CONSULTING株式会社様は、大手企業の基幹システムという高度で複雑な領域において、業務とITの両面から現場に寄り添うコンサルティングを強みとされています。IT導入ありきではなく、業務そのものを丁寧に見直す姿勢は、多くの企業にとって示唆に富むものです。今後は人員体制の強化やAI活用への取り組みも見据えており、さらなる事業成長が期待されます。クロスコープとしても、単なるオフィス提供にとどまらず、事業成長を支えるパートナーとして、今後もARCSTERIA CONSULTING株式会社様の挑戦をサポートしてまいります。
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