2011年7月19日
今回はキャシュフロー計算書を作成する際の、簡単な内容を書きたいと思います。 キャッシュフロー計算書というのは、 「実際のお金の流れで会社の実態を表す財務諸表」です。 キャッシュフロー計算書には、 営業活動によるキャッシュフロー(営業CF) 投資活動によるキャッシュフロー(投資CF) 財務活動によるキャッシュフロー(財務CF)の3つに分けられます。 ■ 営業活動によるキャッシュフロー(営業CF) 営業CFとは、本業による収入と支出の差額を表します。 つまり、本業を行った結果に、手元のお金がいくら増えたか… あるいは減ったかがわかる項目です。 この項目の合計額がプラスの会社は、本業が順調に行っている証拠となります。 逆にマイナスの場合は、本業で苦戦しており、 現金不足で苦しんでいることが見えてきます。 ■ 投資活動によるキャッシュフロー(投資CF) 投資CFとは、固定資産や株、債券などの取得や売却をした時の 現金の流れを表します。通常、営業活動を行っていくためには、 設備投資などの固定資産への投資が必要なため、自社が順調に成長している場合 この項目はマイナスであることが多いです。 (お金を使った場合は、マイナスの表記となります。) 逆にプラスの場合は、会社が持っている設備や株、債券などを売った金額が 投資分を上回っていることを示しています。 ■ 財務活動によるキャッシュフロー(財務CF) 財務CFとは、キャッシュの不足分をどう補ったのかを表します。 株主に配当を支払ったり、自社株買いをしたり、借金を返済した場合は、 マイナスになります。 逆に借入金や社債などで資金調達すればプラスになります。 自社が順調に成長している場合は、この項目はマイナスであることが 多いですが、経営難にもかかわらず、金融機関に返済を迫られてやむなく マイナスとなるところもあるようです。また、積極的に成長を目指す企業は、 借入金などの資金調達も多くなりがちでプラスになることがあります。 ■ 現金同等物 これは、『現金及び現金同等物の増減』を表しています。 前の期と比べてプラスになっていれば金回りが順調で、 経営状態もよいと言えるでしょう。 これらの計算書の内容を見ていくことで、お金がしっかりまわっているかどうかを 見極めたり会計期間の始めと終わりでどれくらいお金の流れに変化があったのか? など読み取ることができ、会社のお金の状態が丸わかりになります。 是非、1度作成して会社の内情を分析してみてください!