【レンタルオフィス入居者向けコラム】「ふるさと納税について」

2011年2月23日

2月16日から所得税の確定申告が始まりました。

●源泉徴収票に「年末調整未済」と表示されている方
●2カ所以上から給料・役員報酬をもらっている方
●アルバイト、講演、書籍執筆等で、収入のある方
●今年居住用の住宅を購入または買換えした方
●多額の医療費がかかった方(家族の分も含む)
●高額懸賞に当選したり、競馬・競輪等で50万円相当以上の収入があった方
●株式の売買を行っている方(源泉徴収されている方を除く)
・・・etc.
このような方はお早目に確定申告を行いましょうビックリマーク

さて、今回は最近あまりニュースにもならなくなりましたが、
確定申告の時期ですので、「ふるさと納税」についてとりあげてみましょう。

「ふるさと納税」は『納税』という名称で呼ばれていることから、
「生まれ故郷に納税することにより何らかの恩恵がうけられる」
と思っていらっしゃる方も多いと思いますが、実は『納税』ではありません。

「自分が貢献したいと思う都道府県・市区町村へ個人が2,000円以上の寄付を
すると、所得税と住民税から一定の金額が控除される。(=つまり、支払う税金が
減る)」という所得税の寄付金控除に該当する対象のひとつです。

各自治体も、”とられる”イメージの税金から、”選んで納めていただく”
という自発的行動による貴重な財源を、「意味のある取り組みや事業へ分配、
資金提供する」ことを目的に、より多くの寄付金を募り、その自治体への
関心を高めていただきたいという願いと、寄付してくださった方へのお礼の
意味をこめて、一定以上の寄付を行った方へ独自に記念品を贈っているところ
も多いですね。

例えば、
・千葉県銚子市:3万円以上の寄付で、3,000円以上の特産品
・京都府京都市:1万円以上の寄付で、よーじやの商品 or 地下鉄1dayフリーパス
・宮城県気仙沼市:1万円以上の寄付で、5,000円相当の特産品
・北海道紋別市:1万円以上の寄付で、流氷、苗木等環境保全の取り組みや地域の
 活性化を意識した5品の中から選択
・島根県出雲市:1万円以上の寄付で、特産品16品目から1つ。10万円以上で2品。
・山口県宇部市:1万円以上の寄付で、黒大豆ココア、抗酸化緑茶、洗顔パウダー
 はみがき等地元協賛企業の商品

ご自身の出身地やつながりのある地、好きな地方自治体のHPをのぞいてみると、
もっといろいろな「特典」があるかもしれません。

さて、この地方自治体に対する寄付金控除を受けるには、確定申告の際に、
寄付金を証明する領収証の原本を添付する必要があります。

なので、密かに匿名で寄付した場合は、領収証がいただけず、
「ふるさと納税」の恩恵を受けられませんのでご注意を!

今回は、インキュベコラムとはかけはなれてしまいましたが、
起業家こそ、事業が軌道に乗り始めると、生まれ故郷への思いを熱く語る方も
多いような気がします。
生まれ故郷への恩返し!?のひとつに、「ふるさと納税」も頭の片隅おかれては
いかがでしょうか。